梅雨入り・梅雨明けの決め方は?気象庁が宣言しない意外な理由とは
毎年5月下旬ごろから
6月上旬になると感じる、梅雨の訪れ。
少しずつ空気がジメジメと
肌にまとわりつくようになり、
髪がまとまりにくくなったり、
洗濯物が乾きにくくなったり、
何かと不便な季節ですよね・・
そんな梅雨ですが、
明確に梅雨入りするのは
いつなのでしょうか?
何となく体感的に
「そろそろ梅雨だな・・」と
感じることはありますが、実は気象庁では
梅雨入り宣言していないのを
ご存知でしょうか?
梅雨入り・梅雨明けのタイミングはだれが決めてるの?
6月上旬ごろ、
ジメジメした空気や数日続く雨から、
梅雨入りを感じる方が
多いのではないでしょうか?
また、7月下旬にもなると、
空気はカラッと暑くなり、
長雨が嘘のように晴れ渡ります。
すると、そろそろ梅雨明けしたかな?
と夏のはじまりを感じますよね。
では、梅雨入り・梅雨明けの
明確なタイミングは、
一体だれが決めているのでしょうか?
気象庁とは、
日本の気象事業を行なう国の機関で、
気象、地震、火山、海洋などの自然現象を
監視・予測し,的確な気象情報を
提供することが任務です。
気象庁が梅雨入り・梅雨明けの宣言を廃止した理由は?
わたしたちに様々な気象情報を
提供してくれる気象庁。
ではなぜ、そんな気象庁は
”梅雨入り宣言”や
”梅雨明け宣言”を
しないのでしょうか?
調べてみると、
その意外な理由がわかりました。
しかし、この梅雨前線は非常に細長く、動きが不安定なため、梅雨入り・梅雨明けの判断は非常に難しいのです。
そんな見極めの難しい”梅雨入り宣言”や”梅雨明け宣言”を、かの気象庁も幾度となく外してしまい、クレームが殺到しました。
これを受け気象庁は、2年間ほど”梅雨入り宣言””梅雨明け宣言”をしませんでした。
気象庁も大変だということがわかりますね・・
梅雨入りと梅雨明けそれぞれの定義
実は宣言されていない、梅雨入りと梅雨明けでしたが、ざっくりと定義はあるようです。
では次に、それぞれの定義についてみていきましょう。
梅雨入り
まず梅雨入りですが、以下のような天気図がみられた場合「梅雨入りしたと見られます」と気象庁より発表されます。
①晴天が2日以上続いた後
②梅雨前線の影響で、前日と本日が雨で
③さらにその後1週間の天気予報が5日以上雨または曇り
定義としては、「梅雨前線の影響で」というのが重要であるようです。
つまり、ただの雨では梅雨とは言わないようです。
また、梅雨は季節を表す言葉なので、梅雨入りの時期もだいたい決まっており、沖縄は4月下旬~5月中旬、関東地方や近畿地方は5月下旬~6月中旬、東北地方が6月初旬~下旬くらいです。
地域によって異なるため、開花宣言と同じく各地方自治団体で独自に発表することもあるようですね。
梅雨明け
続いて梅雨明けの定義ですが、以下のような天気図がみられた場合「梅雨明けしたと見られます」と気象庁より発表されます。
・雨が2日以上続いていた後
・梅雨前線が北上して、前日と本日が晴れで
・さらに週間天気予報で5日以上が晴れ(または一部曇り)
「梅雨明け」は沖縄では6月中旬~7月上旬、関東地方や近畿地方は7月中旬~8月初め、東北地方で7月中旬~8月上旬くらいに発表されるのが一般的ですが、梅雨入りよりも見極めが難しく、結局、梅雨明けが気象庁から発表されないまま、夏本番を迎える年もあるようです。
今年の梅雨入り宣言はあっぱれでしたよね
まとめ
今回は、梅雨入り・梅雨明けの定義や、宣言されない理由について紹介しました。
梅雨は何かとわたしたちの生活に影響を及ぼす季節。
早めに情報を知っておきたいところですが、
なかなかそうもいかないようですね・・
日々頑張ってくださっている気象庁の職員さんたちに感謝しつつ、今後の予報の発展を祈りたいと思います。
この記事が少しでも参考になれば幸いです。
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