チャイルドシートは前・後向き?新生児を危険から守る設置方法とは

2021年3月3日

こんにちは。

私は10年程、車関係の会社で働いています。

子供が出来たからと車を購入される方も多いのですが、

その中でよく頂く質問が

『チャイルドシート』

に関する質問です。

チャイルドシートについては、無知な方が多いです。

それもそのはず、

チャイルドシート

義務付けられたのは

20004からです。

 …という事は、

今のパパやママが子供の頃には使ってなかった方がほとんどなんですよね。

知らなくて当然ですね!

実は新生児のチャイルドシートの正しい向きは『後ろ向き』なんです。

これは知っている方もいると思いますが‥

『なんで後ろ向き?』

『顔が見えないし不安…。』

『いつまで後ろ向きじゃないとダメなの?』

などたくさんの疑問や不安が出てくると思います。

この記事では

大切な赤ちゃんの命を守る為にも、

知っててもらいたいチャイルドシートの知識を紹介していきます。

この記事を読んで頂ければ、これから安心安全に家族で

カーライフを楽しんでもらえると思います。

新生児のチャイルドシートの正しい向きは?前向きは危ない!?

新生児のチャイルドシートの正しい向き新生児とは生まれた日を0日とすると生後28日目までの事をいいます。

この新生児期にもチャイルドシートは必ず必要です。

正しい向きとしては『進行方向後ろ向き』が義務づけられてます。

まだ骨格も未熟なので、後ろ向きなら衝撃でかかる負荷も

頭や背中と広い範囲に分散されるので少なくなります。

前向きに座らせてしまうと、衝撃で前に放り出されたり

強い負荷で負傷する可能性があるという事です。

前向きより後向きの方が安全性が高い事が分かりますよね。

新生児期が過ぎた後もできるだけ長い期間、

後ろ向きで座らせてあげる事をおすすめします。

赤ちゃんを危険から守る為の安全な取り付け方法

赤ちゃんを危険から守る(チャイルドシートに乗せた新生児)

チャイルドシートを取り付ける一番安全な位置

一番安全な取り付け場所は、後部座席の歩道側(左側)です。

歩道側の方が安全に乗せ降ろしできますよね。

助手席は危険なので取り付けないで下さい!

もし、助手席のエアバックが展開するような事があると、

チャイルドシートが弾きとばされる可能性があります。

チャイルドシートの角度

背もたれの角度は45度になるようにして下さい。

まだ首が座ってない新生児期にも呼吸がしやすく、

頭が前かがみになる事もないので赤ちゃんも快適に過ごせます。

あまり角度を寝かせすぎると、衝撃でかかる負荷を背中で受け止めれません。

45度の角度が赤ちゃんにとって安全で快適な角度なんです。

取り付け後は必ず再確認

取り付け方法は製品によって違います。

最後にもう一度説明書を見ながら、きちんと装着出来ているか?

ガタつきはないか?などを確認しましょう。

2019年に警察庁と日本自動車連盟が調査した結果、

ほぼ半数の人が正しく取り付け出来ていなかったとの統計もでています。

取り付け方法を間違えると、せっかくのチャイルドシートも

安全性が保たれません。

いつまで後ろ向きじゃないとダメ?

チャイルドシートでスヤスヤ眠る赤ちゃん顔が見えなくて不安な方におすすめ解決方法。

1歳を過ぎたら前向きに変えてもいいと耳にする事がありますが、

あれはただの目安で正しくはありません。

チャイルドシートの種類にもよりますが、

10Kg又は13kgまでは後ろ向きで使えます。

子供の成長はそれぞれですので、

年齢ではなく

体重や身長をみて

判断しましょう。

前向きより後向きの方が安全です。

何度も言いますが、出来る限り後向きで使うことをおすすめします。

でもやっぱり早い段階で前向きで使ってしまう方がいます。

それは『赤ちゃんの顔が見えないから』という理由が多いです。

そんなパパやママは車用ベビーミラーを使ってはどうでしょうか。

チャイルドシートを後向きにしていても鏡越しにお顔を見る事が出来ます。

いろんな種類の物が売られていますが、だいたい1000円〜2000円程で購入できますよ。

チャイルドシートの種類

チャイルドシートの画像チャイルドシートにもたくさん種類があります。

メリットデメリットを考えながら、

自分にピッタリのチャイルドシートを探しましょう。

・固定方法には2種類あります・ 

シートベルト式タイプ

シートベルトを引き出し、チャイルドシートに固定するタイプです。

メリットは?

・全ての車に取り付けることができる。

 デメリットは?

・取り付けに苦戦する人が多い。

・使っているとシートベルトの伸縮で緩みやグラつきがでてきたりする。

ISOFIXタイプ

専用の金具を車に直接取り付けるタイプです。

メリットは?

・取り付けが簡単にできる。

・座面に固定できるので揺れが少なく、緩みも出てこない。

デメリットは?

ISOFIX対応の車にしか取り付けられない。

20127月以降に販売された車はISOFIX対応が義務付けられています。

・座面が少し大きい。

・回転式と固定式の2種類あります。

回転式

シートを回転する事ができます。

メリットは?

・乗せ降ろしが楽にできる。

・回転できるので子供の様子を見やすい。

デメリットは?

・本体が大きく、重い。

・高価なものが多い。

固定式

シートは動かせません。

メリットは?

・回転式より安価。

・幅広く種類があり、比較しやすい。

デメリットは?

・赤ちゃんの乗せ降ろしがやりにくい。

・子供の成長につれて変えるチャイルドシートの種類。

10kg未満に使えるベビーシート

9kg18kgまで使えるチャイルドシート

15kg36kgまで使えるジュニアシート

他にベビーとチャイルドの兼用やチャイルドとジュニアの兼用などの

長い期間使用できるタイプや、ベビーカーと兼用して使える物もあります。

兼用の方がお得に感じますが、欲しい機能がついてついていなかったり

割高だったりするので注意して選びましょう。

 

 

チャイルドシートを使っていなかったらどうなる?

チャイルドシートに乗せて装着しているママまず第一に子供の命を危険にさらしてしまう可能性があります。

あと、道路交通法により0才から5才までは着用を義務付けられているので、

違反点数が加点されます。

6才になったからチャイルドシートの着用をやめていい訳ではありません。

一般的にシートベルトは140㎝以上を基準に作られています。

まだ140㎝に満たない子が使うと、シートベルトが首に引っかかったり、

簡単に抜けてしまったりするので危険です。

必ず年齢ではなく、身長をみて判断して下さい。

チャイルドシート不使用者の致死率は適正に使用している人の10倍以上になります。

きちんと装着して運転しましょう。

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まとめ

新生児のチャイルドシートの正しい向きは『後ろ向き』です。

そして、前向きで装着した時の危険性も分かってもらえたと思います。

『顔も見えるし、安心するから』という理由だけで前向きに装着するのは、

もし何かあった時にきっと後悔する事になります。

安全性の高いチャイルドシートですが、知識もなく間違った使い方をすると

子供の命を危険にさらす事になりかねない。

特に新生児期は少しの急ブレーキも赤ちゃんにとっては大きな衝撃です。

車の事故はいくら気をつけていても、いつどこで出遭うか分からないものです。

正しい知識をもって赤ちゃんの命を守りましょう。