ガソリン高騰!給油は満タンそれとも半分?燃費向上のポイントは?
原油価格の上昇により、
ガソリン価格が高騰しています。
政府から石油元売り会社への補助金が拡充されたこともあり、ガソリン価格は高止まりの様相をみせていますが、ウクライナ情勢や円安の進行状況によっては、今後さらに上昇する可能性もあります。
5月3日時点でのレギュラーガソリンの
全国平均は167.3円です。
これは、昨年の同時期と比較すると、
1年で約20円の値上がりになります。
こういう状況下では、
少しでもガソリン代を節約したいですよね。
では、ガソリンの給油は満タンにした方が良いのでしょうか?
それとも、タンク半分程度に少なくした方が良いのでしょうか?
実は、満タンにした場合とタンク半分程度にした場合での
燃費の差は微々たるもので、ほとんど誤差の範囲と言えるのです。
ガソリンの給油を満タンにした場合と
タンク半分程度にした場合を比較して、
どちらが良いのかを明らかにします。
ガソリンの給油は満タンそれともタンク半分のどちらがいい?
レギュラーガソリンの重さは、
1cc当たり約0.75gです。
燃料タンクの大きさは、
車の種類によって異なります。
例えば、60リットルの燃料タンクを
搭載する車両では、ガソリンの重さは、
満タンで、
0.75g×60×1000=45kg、
タンク半分では、
0.75g×30×1000=22.5kg
になります。
すなわち、
満タンとタンク半分では、車体の重さに
22.5kgの差があることになります。
では、車体の重さは、燃費にどのくらい影響するのでしょうか?
以前、ECCJ(省エネルギーセンター)が、
2000ccクラスのセダンを用いて行った
実験によると、
110kg(大人約2人分)の増加によって
燃料消費率が、
一 般 道 で3.4%、
高速道路で3.3%、
郊 外 で5.4%、
悪化したというデータがあります。
このデータをもとに計算すると、
重さ22.5kgの増加では、一般道の場合、
の悪化になります。
仮に燃費を15km/Lとした場合、0.7%の悪化は、燃費に換算すると約0.1km/Lの悪化に相当しますが、数値的には微々たるもので、誤差の範囲と言えるでしょう。
しかも、満タンにしない場合には、
次のようなデメリットがあります。
このように、給油量を少なくしても、燃費の改善は、ほとんど実感できません。しかも、燃料不足でガス欠になるリスクが高くなりますので、給油は満タンにすることをおすすめします。
燃費を向上させる運転のポイントは?
それでは、車の燃費を向上させる方法は
ないのでしょうか?
車の燃費を向上させるポイントは、
タイヤの空気圧と運転の方法にあります。
①タイヤの空気圧を適正に保つ
タイヤの空気圧は燃費に影響します。
空気圧が不足すると燃費が悪くなります。
例えば、タイヤの空気圧が適正値より50kPa不足すると、市街地で2%程度、郊外では4%程度、燃費が悪化します。
(エコドライブ普及会「エコドライブ10のすすめ」より)
タイヤの空気圧は、1ヶ月で5%程度低下します。
例えば、指定の空気圧が、仮に220kPaだとした場合、
1ヶ月で、220kPa×5%=11kPa程度低下します。
このように、タイヤの空気圧は自然に漏れて低下します。
この低下分を考慮し、指定の空気圧よりも多少高めに調整して
おいて、1ヶ月に1回、若しくは2~3ヶ月に1回程度は、
ガソリンスタンドなどで点検してもらうことをおすすめします。
尚、空気圧を高くすると燃費は良くなりますが、
空気圧が高すぎるとタイヤが偏摩耗を起こすため、
高すぎる空気圧はおすすめできません。
②積みっぱなしの荷物は車から降ろしておく
車体が重いほど燃費が悪くなりますので、
積みっぱなしの荷物がありましたら、
車から降ろして、できるだけ車体を軽く
しておきましょう。
③急発進、急停車を止める
車の発進時は、最もガソリンを消費します。
アクセルペダルを一気に踏み込むと燃費が非常に悪くなります。
発進時は、アクセルペダルをゆっくり踏み込み、徐々に加速して
一定のスピードにする運転を心がけましょう。
また、停車時の急ブレーキは避けましょう。
停車する時は、早めにアクセルから足を離して惰性で走行し、
停車位置が近づいてきたら、ゆっくりとブレーキを踏んで
停止するようにしましょう。
(参考)経済産業省などで組織する「エコドライブ普及連絡会」
では、「エコドライブ10のすすめ」リーフレットを作成しています。
エコドライブのための運転のコツなどが記載されていますので、
参照されることをおすすめします。
まとめ
給油量を少なくしてタンク半分程度にしても、燃費の改善は微々たるもので、効果はほとんど実感できません。
タンク半分の給油では、給油回数が増えて時間ロスが発生します。
また、燃料不足でガス欠になるリスクが高くなりますので、
満タンでの給油をおすすめします。
燃費の改善には、タイヤの空気圧を適正にすることが大切です。
1ヶ月に1回、若しくは2~3ヶ月に1回程度は、ガソリンスタンドなどで、空気圧の点検を行うことをおすすめします。
急発進及び急停車は燃費を悪くしますので、止めましょう。
適正なタイヤ空気圧とゆったりとした運転で、エコドライブを存分に楽しみましょう。
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