犬猫へのマイクロチップ装着の義務化!いつから何が変わる?守ろう命!

2022年6月7日

 

マイクロチップを初めて見る犬猫のイラスト2022年6月1日より、

改正動物愛護管理法が施工されました。

 

この改正法により、

犬猫のブリーダーや

ペットショップなどの

販売業者に対して、

取得した犬猫への

マイクロチップの装着が

義務化されました。

 

マイクロチップ導入のきっかけは、

1995年に発生した阪神淡路大震災です。

 

この時、

行方不明になったペットが

たくさんいたことから、

検討が開始され、

その後、

認可がおりて導入が始まりました。

 

マイクロチップ装着の義務化は、

迷子、盗難、災害時などに犬猫の

身元を明らかにすることが目的です。

 

また、

飼い主の身元がわかることで、

飼育放棄不法委棄

抑止することも期待できます。

 

ここでは、

マイクロチップとは

どのようなものなのか、

また、

マイクロチップ装着の義務化により、

いつから何が変わるのかなどについて、

わかりやすく説明します。

 

マイクロチップとはどのようなもの?

小型犬を抱く獣医師の男女マイクロチップは、

直径1~2mm×長さ8~12mm程度の

円筒形をしたカプセル状の

電子標識器具です。

 

正直なところ、

思っていたより大きいので、

動物の体内に埋め込むのは、

少し、かわいそうな気もしますが、

注入する時の痛みは通常の

注射程度だと言われています。

 

安全性については、関係機関で多くの臨床試験を行って証明されており、国内では、これまでに、マイクロチップが原因とされる副作用やショック症状などは報告されていないとのことです。

 

マイクロチップの外側は、生体適合ガラス(※)などを使用しています。

 

内部には、コイルアンテナと15桁の識別番号が記録された超小型のIC(集積回路)などが入っています。

生体適合ガラスとは、体内に入れても毒性がなく、生体親和性に優れ、長期に渡って劣化しない特性を有したガラスのことです。

 

15桁の識別番号は、

犬猫および飼い主の情報とともに、

データベースに登録されています。

この識別番号を専用リーダーで読み取り、

登録されている情報と照合することで、

身元の特定ができます。

 

マイクロチップの装着は、動物病院などで獣医師または愛玩動物看護師が専用の注入器を使って、犬や猫の首から肩甲骨あたりの皮下に注入します。

 

尚、装着するマイクロチップは、国際標準化機構のISO11784および11785規格に適合している必要があります。この規格に適合しないものは、登録できません。

 

マイクロチップ装着の義務化はいつから?何が変わる?

小型犬を診察する獣医師

(1)繁殖業者・販売業者

改正動物愛護管理法によって、犬猫へのマイクロチップの装着が義務付けられるのは、ブリーダー(繁殖業者)やペットショップなどの販売業者に対してです。

 

これらの業者には、2022年6月1日以降に生まれた犬猫に対して、マイクロチップを装着する義務が課されます。

6月1日以前に生まれていた犬猫については、販売業者が、6月1日以降に取得した場合のみ、装着の義務が発生します。

なお、2022年6月1日以前に所有していた犬猫については、マイクロチップ装着の義務は発生せず、努力義務となります。

これらの義務を守らない業者には、都道府県知事が勧告などを行い、悪質な場合は、業務取り消し命令の対象となることもあります。

(参考)英国では、生後20週以上の全ての猫にマイクロチップの装着が義務付けられ、違反した場合は最高500ポンドの罰金が科されるそうです。日本においては、今のところ、装着義務違反に対する罰金の規定はありませんが、今後の動向によっては、どうなるかわかりません。

 

(2)飼い主

飼い主には、2022年6月1日以降、マイクロチップを装着した犬や猫を購入する場合、氏名、住所、電話番号などの個人情報を購入日から30日以内に登録する義務が発生します。

購入する犬や猫のマイクロチップに紐づけされている登録データは、前の所有者になっているため、購入後、新しい所有者(飼い主)のデータに更新する必要があるからです。

現在、飼っている犬や猫への装着義務はありませんが、マイクロチップを装着すると、情報登録の義務が発生します。

また、犬や猫を譲り渡す場合は、登録証明書も新しい飼い主に譲り渡す必要があります。新しい飼い主が変更登録を完了すると、新しい登録証明書が発行され、以前の登録証明書は無効となります。

友人や知り合いなどに、犬や猫を譲る場合は、ついうっかり、変更登録を忘れてしまわないよう気をつけましょう!

飼い主の変更登録の方法は?

若い女性とペットの犬変更登録は、オンラインまたは紙申請の何れかを選べます。

 

ただし、手数料として、

オンライン申請300円

紙申請1,000円が必要ですので、

手数料の安い

オンライン申請がおすすめです。

 

以下に、オンライン申請での手順を示します。

 

<オンライン申請での変更登録の手順>

①登録証明書を用意する。

②識別番号と暗証番号を確認する。

③パソコンまたはスマートホンから

「犬と猫のマイクロチップ情報登録」サイト(※)にアクセスする。

※登録サイトのURLは、👉 

④画面に従い、必要事項を入力する。

⑤手数料の支払いをする。

クレジットカードまたはバーコードによる決済が可能です。

⑥新しい登録証明書をダウンロードする。

⑦ダウンロードした登録証明書を保管する。

 

(参考)2022年6月1日以前に、既にマイクロチップを装着し

既存の民間登録団体に登録されている方で、環境省のデータベース

への移行登録を希望する場合は、「犬と猫のマイクロチップ情報登録 

環境省データベースへの移行登録受付サイト」(※)から、移行登録

の受付が可能です。手数料は無料で、受付は2022年6月30日まで

延長されています。

 

移行登録の対象となる民間登録団体は、以下になります。

Fam、ジャパンケネルクラブ、マイクロチップ東海、

日本マイクロチップ普及協会、日本獣医師会(AIPO)

 

※「犬と猫のマイクロチップ情報登録 環境省データベースへの移行登録受付サイト」

のURLは、→ https://www.aipo.jp/transfer/

詳細については、日本獣医師会にお問い合わせください。

 

 

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まとめ

散歩をする犬と飼い主2022年6月1日より、改正動物愛護管理法が施工され、

犬猫のブリーダーやペットショップなどの販売業者に対して、

マイクロチップ装着の義務化が開始されました。

 

また、マイクロチップが装着された犬猫を購入した飼い主には、

所有者情報の変更登録の義務が発生します。

 

マイクロチップの装着は、ペットを守ることにもなります。

大切なペットが迷子になっても、自分の元に戻ってこれるよう、

犬や猫を購入しましたら、忘れずに、所有者情報の変更登録を

するようにしましょう!