お食い初めのやり方を調べている若い夫婦。関西ではタコが常識らしい
若いパパやママでは、
また、祖父母と少し離れて暮らしていると分からないまま途方に暮れる夫婦もいらっしゃるようです。我が子の健康祈願など丈夫な歯に育ちますように…と想いは尽きません。
確か「歯固めの儀式」で丸い小石を使うと聞いたことがありますが、大阪・兵庫・四国などではタコが使われるそうです。
そもそも「お食い初め」って何?
そんなふうに思っているパパやママもいますよね。
ママ友が親戚を招いてお食い初めをしたと言う話を聞いて、初めてお食い初めについて知ったり、赤ちゃんのお祝いという漠然としたイメージだったりして、聞いたことはあってもやり方までは分からない人も多いでしょう。
コチラの記事では、
関西方面では何故タコを使うの?
お食い初めのやり方では、関西ではタコが常識?
はじめの疑問にお答えします。
タコは「歯固めの儀式」に使います。
タコの意味としては、
「固いタコでも食べられる丈夫な歯になるように」と
「食べることに、困らないように」の
頭の文字を取って【食】【困】➡
【タ】【コ】➡『多幸』と
いう漢字を当て、
『多くの幸せを願う』などの
意味が込められているそうです。
関西特有で洒落っぽいですねww。
地域によっては、いろんな代用品があります。
鮑(あわび)、栗の実、梅干し、紅白の餅、碁石 等
歯固めの石にこだわっている方を紹介します。
北海道の帯広池田町で「ゆたか」の代表者。
十勝川の河原で自身の手で探すそうです。
今では、二時間探して見つかるのは二個ほどらしいです。
料理にも石にもこだわっている立派な料理人とお見受けしました。
興味ある方はどうぞ➡歯固めの石は料理以上に大変です。
それでは改めてお食い初めとは?
お食い初めとは、
初めて箸を使って赤ちゃんに
お祝いのお食い初め膳を
食べさせるまねをする行事です。
赤ちゃんの健やかな成長と
「一生食べ物に困ることのないように」
との願いが込められています。
お食い初めは、古くから行われている行事です。
赤ちゃんにお餅を食べさせるまねをする
「百日」と言う平安時代の儀式が、
お食い初めの始まりとされています。
鎌倉時代の「平家物語」などにも記載があり、
この頃には、お餅でなく魚の肉で
お祝いの儀式が行なわれていました。
赤ちゃんの死亡率が高かった時代は、
生後100日まで
無事に成長したことを神様に感謝し、
盛大にお祝いしていたようです。
現代では家族だけで行うことが多くなっていますが、
8割ぐらいのご家庭で行われているようです。
お食い初めの別の呼び名は?
お食い初めは、乳歯が生え始める
生後100日前後に行われることが多いことから
「百日祝い(ももかいわい)」、
初めて魚を食べさせることから
「真魚(まな)初め」、
初めて箸を使うことから
「箸初め(はしぞめ)」「箸立て」、
また一部地域では
丈夫な歯になるようにとの願いを込めることから
「歯固め」などとも呼ばれています。
お食い初めはやり方は?
一般的には、
父方と母方の祖父母と家族を招いて自宅、
またはお食い初めのメニューがあるお店で行います。
準備するものは、
自宅で行うか外で行うかによって変わってきます。
自宅でするのがいいか、
それとも外食するのがいいか迷いますよね。
自宅か外食かのメリットは?
自宅でする場合のメリットは、
家族でくつろいでゆっくり過ごせること。
赤ちゃんも慣れている場所ですし、
少々ぐずっても周囲を気にする必要がないことなどがあげられるでしょう。
デメリットは、招待する人数によっては、
家ではスペースが足りない場合があること。
料理の準備の他に、掃除や後片付けもあって、
赤ちゃんのいる家庭では手が足りなくなることなどです。
お食い初めの料理は、最近では通販サイトなどでも購入することができるので上手に使って準備したいものです。
大人の分の料理も、出前を取るなどして無理せず準備しましょう。
外食での気を付けることは?
外食する場合のメリットは、
赤ちゃんとの生活であまり外に出かけることのない
パパやママの気分転換になること。
大人用にもおいしい料理が食べられることなど。
デメリットは、
一度予約してしまうと変更しづらいこと。
土日や大安など人気のある日程だと
予約が取れないこともあること。
赤ちゃんがぐずると周囲に気を遣うことなどがあげられます。
お食い初めの予算はいくらぐらい?
お食い初めの予算は、
自宅で行うか外食にするかによって変わってきます。
自宅で行う場合は、自分で料理を作れば材料費だけなので料理にかかる予算は低く抑えられますが、器や箸、飾りなどを自分で準備することに。
高級な漆器は2万円近くするものもあるため、高い器を買うなら外食したほうが安くなる場合もあります。
離乳食の時にも使えるようにと離乳食用の食器を使っても良いでしょう。
また、レンタルの器もあります。
自宅で行う場合でも、
お食い初め用の料理を取り寄せれば器と箸、
歯固めの石もついてくるセットもあり、
簡単に準備することができます。
セットだと1万円以上するものが多いですが、
鯛だけ、歯固めの石だけなどの販売もありますので、
欲しいものだけ注文するという手もありますよね。
外食する場合は、大人の食事代に1人当たり2万円以上かかるような料亭もあり、店によっては個室の使用料もかかります。
お食い初めのメニューを用意してもらえるお店は、
高級なところが多いため費用は高くなりがちですが、
こういう機会でもないと行かないようなお店に行ってみるのも良い記念になりますよ。
お食い初めでの食器やメニューの紹介
お食い初めには、使用する箸や食器、
献立などについても様々な決まりごとがあります。
それらを準備し本来のしきたりに沿って
お祝いを行う家庭もあれば、
最近ではあまりそういった細かいところにはこだわらず、
家にある箸や食器を使い気楽に
お祝いをされる家庭も多くなってきています。
お食い初めの箸と器
お食い初めには一般的に、
「祝い箸」を使います。
祝い箸は丈夫で折れにくい柳の木などで作られ、
両方の先端が細くなっている丸箸です。
お正月のイメージの祝い箸ですが、お食い初めでも使用します。
スーパーでも置いていますが、
インターネットで探してみると
様々なデザインの祝い箸が見つかります。
箸袋は、祝い箸を買えばついてきますが、
折り紙や千代紙を使って手作りするという人も。
水引も100円ショップで買えますし、
簡単な結び方もあるので作ってみるのも記念になりますね。
お食い初めの食器は、お祝い用の食器とお膳です。
お椀は漆器や素焼きのものを使います。
男の子用の漆器は全部が朱塗りですが、
女の子用は、
外側が黒塗りで内側が朱塗りの漆器が基本です。
家紋や絵付けが入っている
高級な漆器を準備される場合には、
色や文様によって男の子用と女の子用で違いがあります。
お食い初めのメニュー
お食い初めのメニューは、
一汁三菜のお祝い膳が基本となっています。
一汁三菜とは、ご飯と汁物におかず3品
(主菜1品・副菜2品)の献立のことです。
お食い初めでは一般に鯛、赤飯、お吸い物、煮物、香の物、歯固めの石をメニューとしています。
【鯛】
鯛は、「目出鯛(めでたい)」と言われ、
赤い色、寿命の長さ、味、栄養価の高さから
お祝いに良く振る舞われ、
古くから縁起の良い食材とされてきました。
【赤飯】
赤飯は、古代の米が赤米であった名残や、
古くから赤い色は厄除けの力があると
信じられていたなどといった理由から、
慶事の際に使われるといわれています。
【お吸い物】
お吸い物は、蛤のお吸い物を用意します。
蛤は対になっている貝以外とは殻が合わず、
二枚貝がピッタリ合います。
このことから蛤は、良縁を意味します。
赤ちゃんが良縁に恵まれて、
幸せになるようにとの願いが込められています。
【煮物】
煮物には、旬の食材や縁起のいい食材を使います。
縁起物の食材が多く入る筑前煮を作る家庭が多く、
具材にはそれぞれ意味があります。
穴がたくさんあいているれんこんは、
「良い未来が見通せる」との願いが込められ、
昆布は、「よろこぶ」との語呂合わせの意味があり、
繁栄の象徴として古くから縁起物とされています。
たけのこには、「まっすぐに成長するように」との意味があり、
里芋には親芋に小芋と孫芋と連なることから、子孫繁栄の印とされています。
【香の物】
香の物とは、お漬物のこと。
季節の野菜やその土地ならではのものを
漬物にして使いましょう。
香の物の代わりに「なます」などの
酢の物を用意することもあります。
大根とにんじんで作る「なます」なども、
紅白で縁起が良くいろどりも綺麗ですね。
歯がための石とは?
お食い初めの祝い膳には、
「歯がための石」と呼ばれる石を添えます。
お食い初めを行う生後100日~120日の頃は、
ちょうど歯が生え始める時期なため、
「石のように丈夫な歯が生えるように」との
願いを込めてお膳の上にきれいな小石を置く風習があり、
石のおかずともいわれます。
石は、川原で気に入った石を拾ってくることもできますし、神社によってはお食い初め用として販売または貸し出してくれるところもあります。
また最近では、神社で祈願済みの石を、
インターネットでも購入することができます。
石がお膳に乗っているのは、
ちょっとシュールな気もしますが、
色とりどりのお食い初め膳と
一緒に写真をとると、いい記念になりますよ。
お食い初めの準備はいつからする?必要なものは?
初めての赤ちゃんだと、お食い初めをしてみたい!
と思っても、いつから何を準備したらいいか
分からないママもいることでしょう。
ママは赤ちゃんのお世話や家事で毎日忙しく、
準備に時間をかけられないこともあります。
家族に協力してもらって、楽しく準備したいですね。
お食い初めは赤ちゃんの生後100~120日ぐらいに行う行事です。
その時期に間に合うようにするにはいつから準備するのか気になりますよね。
お食い初めの準備は何をいつ始めるの?
自宅でお食い初めを行う場合
赤ちゃんとの生活では、なかなかまとまった時間を取るのも難しいので、本格的に料理を作るならお祝いする日の数週間前から余裕をもって準備をしていく方がいいでしょう。
具体的なメニューや、食器は何にしようかな、などと考え始めるのも準備のうちです。赤ちゃんのお食い初め膳以外にも、集まってくれた大人用の料理も必要になります。
お料理の準備は日持ちのする材料から揃え始めて、下ごしらえは前日までに済ませ、当日慌てることのないようにしたいものです。
自分でお食い初め膳を作るなら、食器、祝い箸、お食い初め膳(料理)、歯固めの石などを準備する必要があります。
お食い初め膳は一汁三菜が基本です。
メニューの一例としては、赤飯、鯛(尾頭付き)、蛤のお吸い物、筑前煮(煮物)、紅白なます(香の物)、歯固め石です。
尾頭付きの鯛、蛤などは毎日スーパーに並んでいるわけではないので、事前に魚屋さんで注文しておくか、インターネットで注文するといいでしょう。
歯がための石は、川原で気に入った石を拾ってくることもできますし、神社によってはお食い初め用として販売または貸し出してくれるところもあります。
また、関西の一部の地域や四国では、歯固めの石の代わりにタコを使うようです。
インターネットでお祝い膳を取り寄せる場合は、早めに注文してお食い初めの前日までには届くように配送日を指定しておきましょう。冷凍の商品の場合、冷蔵庫でゆっくり解凍するのに1日程度かかります。
料理は箱に綺麗に盛り付けられ、祝い箸、歯固めの石などが全てセットになっているものを選べば、簡単にお食い初めの儀式を始められます。
また、鯛だけ、歯固めの石だけといった注文も可能なので、手に入りにくいものだけ注文してもいいでしょう。
地元の仕出し屋さんなどでお食い初め膳を注文する場合は当日、儀式の時間に間に合うように配達してもらいましょう。大人用の料理も同じお店で頼んでおけば、みんなで食べられますね。
外(レストラン等)でお食い初めを行う場合
外食でお食い初めを行う場合は、まず、料亭やレストラン、ホテルなどのお食い初め膳を扱っているお店を探さなければなりません。
個室でゆっくりできるお店が多く、座敷の部屋で布団をかしてもらえたり、椅子に座って食事をする場合でもベビーベッドを貸してもらえたりする所もあります。
また、お食い初め付き宿泊プランのある温泉旅館もあるので、家族旅行とあわせて計画してみてもいいでしょう。
人数や予算なども考慮しお店を決めたら、できるだけ早めに予約しましょう。人気店の土日祝日の予約はすぐに埋まってしまうこともあります。
あとは、これといった準備は必要なく、当日予約した時間にお店に行けばいいだけです。
さらにお祝いムードを盛り上げたいなら
赤ちゃんの服はお気に入りのベビー服でももちろんいいのですが、赤ちゃん用のドレスや袴のデザインになっているロンパースなどのお祝い用の衣装を着せると、さらに記念日感がアップしますよ。
また、自宅でお祝いする場合は、飾り付けをしてみるのもいいでしょう。
バルーンやガーランドなどでかわいく飾り付けしたり、100円ショップなどで買った材料でオリジナルの飾りを手作りしたりしても。
インターネットでは、生後100日にちなんだ飾りも販売されています。当日は、お食い初めの料理や飾りとともに記念写真を撮ってお祝いしましょう。
まとめ
お食い初めは決まりごとも多くあり準備に気を使うこともありますが、赤ちゃんの健康を願う一生に一度のお祝いです。準備段階から楽しんで、家族で赤ちゃんのことを考えながら進めていきましょう。
準備どおりに進まないことがあっても、赤ちゃんをお祝いする気持ちがあれば大丈夫です。
100日まで健康に育ってくれたことに感謝して、家族で楽しい思い出を作ってくださいね。
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