じゃがいもの正しい保存方法は?冷凍しても大丈夫?知っておきたい常識
保存がきいて、使い勝手のいいじゃがいもですが、
適当な保存の仕方でほったらかしにしておくと、
いつの間にか芽が生えていたり、
しなびていたり…なんてことはありませんか?
じゃがいもをおいしく食べるには、
正しい方法で保存することが大切です。
この記事を読むと
じゃがいもをおいしく食べる保存方法は?
じゃがいもって冷凍保存できるの?
じゃがいもが黒く変色。
これって食べられるの?
これらの疑問が解決します。
ちなみに、じゃがいもは冷凍保存できますが、
常温や冷蔵保存に比べると食感や味が劣るのでオススメではありません。
常温や冷蔵で保存して、おいしいうちに食べきるのがベスト。
じゃがいもをおいしく食べる保存の仕方は?
じゃがいもは常温保存で4か月以内に食べるのが一番おいしく食べられます。
方法としては、まず、新聞紙を敷いた段ボールにじゃがいもを入れます。
りんごがあれば一緒に入れることで、
りんごから発生するエチレンガスがじゃがいもの発芽を防いでくれます。
さらにその上から新聞紙をかけて、
風通しのいい冷暗所に置いておくことで、
長持ちしておいしいじゃがいもが食べられます。
ちなみに、3月から6月に出回る新じゃがは水分が多いので、1週間以内に使い切りましょう。
冷蔵保存するには?
夏の暑い時期は、冷蔵庫で保存しましょう。通常の冷蔵室では温度が低すぎて、じゃがいものデンプン質が低温障害を起こし、早く傷んでしまいます。必ず野菜室で保存しましょう。
むき出しのままだと乾燥してしなびてしまうので、
じゃがいもをひとつひとつペーパータオルで包み、
まとめてポリ袋に入れて、口を閉じたら冷蔵庫の野菜室へ。
冷蔵保存の場合は3か月程度で使い切りましょう。
冷凍保存の期間は?
食感や味は常温保存や冷蔵保存に劣りますが、じゃがいもは冷凍保存も可能です。冷凍保存をすることで、調理時の時短になるというメリットもあります。
冷凍では約1か月保存できます。
冷凍での保存方法としては生の方法と加熱して下処理をする方法があります。
【生で冷凍保存する場合】
まず、じゃがいもを水で洗って皮をむき、
芽があれば包丁のあごで取り除いておきます。
その後、細めの千切りにカットしたら5~10分ほど水にさらします。
水にさらすことで、変色の防止やアク抜きになります。
長時間水にさらすと栄養が流れ出してしまうので要注意。
水を切ったら、しっかりキッチンペーパーで水気を拭き取りましょう。
ここで水気が拭き取れていないと、
凍ったときにじゃがいも同士がくっついてしまい、
使うときに扱いにくくなってしまいます。
水気を拭き取ったあとは、冷凍保存袋に入れて、
重ならないよう平らにして冷凍庫へ。
【加熱して冷凍保存する場合】
加熱して冷凍保存すると、忙しい時にもさっと使えて便利です。
フライドポテトやカレーなどに使うなら、じゃがいもを水洗いして皮をむき、芽があれば取り除いてから、くし型や棒状に切って電子レンジで加熱、またはお湯で茹でます。少し固いくらいでOK。
キッチンペーパーで水気を拭き取ったら、そのまま保存袋に入れて完全に冷まします。袋の空気を抜いて、重ならないよう平らにして冷凍します。
ポテトサラダに使うなど、マッシュ状に潰して保存する場合は、同じく電子レンジで加熱、またはお湯で茹でて、潰せるくらい柔らかくします。
簡単に加熱できる方法としては、じゃがいも(中1個)を水洗いして皮付きのままラップで包み、600Wの電子レンジで3分30秒ほど加熱します。加熱後は5分ほどそのまま放置して予熱で蒸らします。
手で持てるくらいの熱さになったら、皮に切れ目を入れて、素手やぬらしたキッチンペーパーなどで皮を剥きます。芽があれば包丁で取り除いておきましょう。
じゃがいもが冷めきらないうちにマッシャーなどで潰します。
ここで塩コショウして下味をつけてもOK。
じゃがいもが完全に冷めたら保存袋に入れて、薄く平らにしてから冷凍庫へ。箸などを使って、使いやすい大きさに線を付けてから冷凍すると、使うときにパキッと割れて便利です。
冷凍したじゃがいもはどうやって使うの?
生で千切りにして保存した場合は、
自然解凍せずに凍ったまま調理します。
自然解凍すると水分が出てきて食感が損なわれます。
炒め物にするのがオススメ。
くし型にカットしたものも、凍ったまま使います。
揚げてフライドポテトにしてもいいですし、
カレーや煮物に使う場合は、
煮崩れしやすいので調理の最後の方で鍋に入れましょう。
潰して冷凍したものは、
電子レンジで加熱してから使います。
牛乳で伸ばしてマッシュポテトにしたり、ポテトサラダなどに使えます。
黒く変色したじゃがいもは食べられるの?
じゃがいもは皮を剥いたり切ったりして空気に触れると、酸化して黒や紫色に変色します。
これはじゃがいもに含まれるチロシン(アミノ酸の一種)が酸化し、メラニンが発生することで変色します。
切ったじゃがいもはすぐに水にさらすことで変色を防げますが、もし変色してしまっても腐ったり毒があるわけではないので食べても大丈夫です。色が気になるようなら黒い部分は取り除いて食べましょう。
また、じゃがいもを半分に切ったら、中が空洞になっていて黒くなっていた、ということはないでしょうか。
これは、じゃがいもの生育過程において、大雨で畑が水浸しになったり、じゃがいもを高温で通気性が悪い状態で保存していると、じゃがいもが窒息状態になり酸素不足になることで、中がスカスカになり黒くなってしまいます。
これもメラニンによる色の変化で、黒い部分を取り除くことで食べることができます。
緑色の変色は気を付けて!!
ちなみに、じゃがいもが緑色に変色している場合は注意が必要です。じゃがいもの芽や、緑に変色している部分には、ソラニンやチャコニンといった有毒な物質が含まれています。
ソラニンやチャコニンは、加熱しても毒素が残りますので、調理前にきちんと芽を包丁で取り除き、緑色になっている部分は皮を厚く剝きましょう。実の部分も緑になっていれば取り除きます。
うっかり少量を食べてしまっても命にかかわりませんが、食中毒を引き起こす恐れがありますので、苦みや渋み、えぐみを感じたら食べないようにしましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
基本は常温保存や冷蔵保存でおいしいうちに食べるのがおすすめですが、忙しいときのために、調理時短になる冷凍保存も賢く利用して、便利においしくじゃがいもをいただきたいですね。
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