洗濯物で”つけ置き洗い”をする時に必要な時間や温度のやり方を解説

2021年3月22日

 

つけ置き洗いをしている画像と洗剤デリケートなものや

ひどい汚れがついてしまった衣類でも

しっかり汚れを落としてくれて

臭い対策までできるつけ置き洗い。

洗剤をつけて放っておくだけで

汚れが落ちるので、

よく"つけ置き"をする方も

いらっしゃるのではないでしょうか。

しかし、ただ長時間

放っておけばいいというわけではなく、

つけ置き洗いの目安時間は

たったの30~1時間』です。

あなたは寝る前につけ置きをして

一晩中そのまま、、

なんてことはありませんか?

私はこの事実を知るまでは

とにかく長く浸ければいいと思い込み、

一晩中浸けることもしばしば、、汗

案の定色落ちさせてしまったり、

思っていたより汚れが落ちてないなぁ、、

なんていうことがありました。

つけ置きをする時間が

間違っていたからだったんですね。

そんな失敗を防ぐために

この記事では

・洗濯表示タグの見方

・つけ置き洗いのポイント

・つけ置き洗いの注意点

・番外編!デリケートな衣類のつけ置き

・汚れのタイプ別!つけ置き洗いの方法

をご紹介していきます。

洗濯表示タグの見方

手にもって洗濯表示マークを見ている画像あなたは洗濯表示マークを

確認したことはありますか?

洗濯表示マークは

家で洗濯ができるのか

漂白剤を使っていいのかどうか、

乾燥機にかけていいのかどうか

など、日頃のお手入れに欠かせない

大切な情報が記されています。

201612月に世界共通のマークに合わせた

新しい表示に変更されました。

海外と共通のマークになったことにより、

海外ブランドのものを購入しても

どのように選択すればいいのか

わかりやすくなりましたね。

ここでは洗いに関する

家庭洗濯、漂白マークについてお伝えしていきます。

新しい洗濯表示

引用:消費者庁

家庭洗濯

新しい洗濯表示マークでは

家庭洗濯は『おけ』で記されています。

おけマークに×がついているものは

手洗い、洗濯機ともに

家での洗濯はできません。

クリーニング店にお願いしましょう。

おけマークに手の絵が描かれているマークは

手洗いのみ可能です。

洗濯機での洗濯は基本的にできません。

手洗いの際に使用する水の温度は

40℃までを限度とします。

それ以外のおけマークの中に

数字が書かれているマークは

洗濯機で洗濯が可能です。

中に書かれている数字は

上限の水温を表しています。

また、おけマークの下に横線がある場合は

1本の場合は弱い水流で

2本の場合は非常に弱い水流で

洗濯する必要があります。

漂白

漂白は『△』のマークで表されています。

△に×がついているものは

塩素系も酸素系も

漂白剤自体を使うことができません。

△の中に2本線があるものは

酸素系漂白剤のみ使用することができます。

塩素系漂白剤は使用できないので

注意しましょう。

ただの△マークは

塩素系、酸素系ともに

漂白剤を使うことができます。

漂白剤は使用方法を間違えると

色落ちの原因となったり、

生地を傷めてしまう場合があるため、

よく確認してから使用するようにしましょう。

お気に入りのお洋服を長く着るためには

この洗濯表示マークで記された

洗濯方法を守ることがまず大切になります。

“つけ置き"洗いのポイント

つけ置き洗いをする前に

まず洗濯表示マークで水洗い可能かどうか

を確認してください。

水洗い可能であれば

自宅で洗濯することができるので

つけ置き洗いも可能です。

つけ置きで効果的に汚れを落とし、

衣類を傷めにくくするポイントは

水温とつけ置き時間、

素材に合った洗剤、漂白剤を使用することです。

水温

温度計40℃を指しているつけ置き洗いは浸ける水の温度が大切です。

皮脂汚れや食べこぼしによる汚れが落ちやすくなる

40℃前後』のぬるま湯

で行うことがポイントです。

温度が高すぎると

衣類の色落ちの原因になったり、

を傷めてしまう原因になります。

また、温度が低すぎると

皮脂汚れなどの油汚れは落ちにくくなります。

しかし、こちらも

素材によっては30℃以下の水温で

洗濯しなければならない素材もあるため、

必ず洗濯表示マークを確認し、

指定の温度がある場合は

その指定温度を守りましょう。

“つけ置き"の目安時間

置時計の画像つけ置き洗いの目安時間は

30~1時間』です。

つけ置きをしてから20分ほどで

一度汚れの落ち具合を確認し、

この時に完全に汚れが落ち切っていなくても、

その後の手洗いや洗濯でさらに汚れが落ちるため、

ある程度汚れが浮いてきていれば大丈夫です。

時間を長くすればするほど

汚れが落ちそうな気がしますが、

長時間衣類に洗剤がついていると、

衣類の染料が溶けて色落ちの原因になったり、

素材によっては汚れた水を再吸収して

黒ずんだりする汚れ戻りの原因になります。

“つけ置き"に使用する洗剤、漂白剤

つけ置きに使う水・洗剤のイメージ画像あらゆる素材の衣類、汚れに対応してくれるのは

中性洗剤、酸素系漂白剤です。

弱アルカリ性の洗剤は洗浄力は強いですが、

その分デリケートな衣類に対しては

ダメージを与えてしまう恐れがあります。

酸素系漂白剤にも

粉末タイプ、液体タイプがあり、

液体タイプの方が若干優しいとされています。

 

粉末タイプは過炭酸ナトリウムが主成分で

毛や絹の素材のものには使用できません。

 

液体タイプは過酸化水素が主成分で、

毛や絹のものにも使える場合があります。

 

塩素系漂白剤

強い漂白作用がありますが、

その分色落ちの原因となったり、

白の無地の衣類のみ

使用できる場面はかなり限られてきます。

以上のポイントを踏まえて

つけ置き洗いを実践していきましょう!

“つけ置き"洗いの注意点

上述した通り、

つけ置きをする時間は30分を目安としましょう。

意外と短いですよね。

この時に完全に落ち切っていなくても、

その後の追加の手洗いや洗濯機での洗濯で

さらに汚れが落ちるので、

ある程度汚れが落ちていれば大丈夫です。

つけ始めてから10分、20

こまめに状態を確認しましょう。

 

浸けた水に汚れが浮かび上がってきていれば

つけ置き完了のサインです。

30分だけでは汚れが落ち切るか不安、、

という汚れがひどい場合には

あらかじめ洗濯用せっけんや洗剤を

汚れた箇所に直接染み込ませます。

このひと手間でつけ置き時間が短くても

汚れの落ち方が変わります。

よく寝る前につけ置きをして

一晩中つけたまま

翌朝に洗濯するという方も

いらっしゃると思いますが、

衣類を傷ませないためには

一晩中つけるのはNGです。

また、つけ置きが終わった後は

長時間放置せずに、

すぐに脱水をしましょう。

せっかく汚れをきれいに落としても、

その後の濡れたまま長い時間の放置により

カビが生えてしまうことがあります。

そして、色落ちがしやすい衣類や

スパンコールやアップリケなどの

装飾が多い衣類はそもそも

つけ置きには不向きな場合があります。

色落ちが心配な場合には

目立たない場所に洗剤の原液を付けて

数分後に白い布で軽くたたき、

布に色移りしていないか確認してから

つけ置きするようにしましょう。

汚れのタイプ別!"つけ置き"洗いの方法

泥汚れ

野球などの試合で、泥汚れが付く画像泥汚れを落としたい場合は

まず先に泥を乾燥させ、

ブラシで可能な限り落としてから

気になる場所に直接洗剤を付けてから

つけ置きするようにしましょう。

泥は水で溶けない汚れで、

泥が付いたままつけ置きをすると

かえって細かい砂が繊維の奥に入り込み、

余計に落ちなくなってしまうことがあります。

泥汚れは細かい砂による汚れなので、

漂白剤よりは洗濯洗剤の方が

落としやすいのもポイントです。

私はこのポイントを知らずに

子どもが派手に汚した服を

最初から漂白剤を付けてつけ置きし、

どれだけきれいになったかと

意気揚々と確認したら

全然汚れが落ちておらず、

とてもショックを受けたことがありました、、

最初からつけ置きしてしまったのと

漂白剤のみでつけ置きしたのが

間違いだったんですね。

それ以来は必ず乾燥させて泥を払い、

洗剤を直接つけてから

つけ置きするようにしています。

この方法にしてからは

泥汚れが本当にきれいに取れるようになりました。

汗、皮脂汚れによる黄ばみ

カッターシャツの襟に着いた汗や皮脂の汚れ・黄ばみ洋服についてしまう黄ばみの原因は

汗や皮脂の蓄積汚れの酸化です。

黄ばみには汚れた箇所に直接洗剤をつけ、

その後漂白剤でつけ置き洗いをするのが効果的です。

漂白剤はしみついた汚れに洗浄力を発揮する

粉末タイプの酸素系漂白剤がおすすめです。

ただし、

毛や絹の素材のものには使えないので、

注意が必要です。

洗剤は弱アルカリ性の洗剤を使うと

洗浄力が強く、汗や皮脂汚れを

しっかり落としてくれます。

しかし、こちらもウールなどの

デリケートな素材の衣類は

生地を傷めてしまう場合があるため

注意が必要です。

普段の洗濯で落ちない汗の臭い

洗濯物を持って思わず鼻をつまむ女性洗濯したはずなのになんか汗臭い、、

ということの原因は

黄ばみと同様に蓄積した皮脂汚れや

タンパク質汚れによるものです。

なので、黄ばみ同様に

酸素系漂白剤がおすすめです。

さらに臭い対策の場合には洗濯の際に、

消臭・防臭効果のある柔軟剤を

使用することも大切です。

ついてしまった臭いを

取ってくれるのはもちろんのこと、

臭いがついてしまうのを予防してくれます。

食べこぼしのシミ

ブラウスに付いた食べこぼいのシミ食べこぼしのシミにも

酸素系漂白剤がおすすめです。

食べこぼし汚れは

油とタンパク質汚れ、色素汚れが

混ざっていることがほとんどです。

そのため、

油汚れやたんぱく質汚れに強い洗剤を

使うことがポイントです。

食べこぼしの場合には

液体タイプの酸素系漂白剤を

直接汚れた箇所に塗ります。

そして使う洗剤ですが、

もちろん普段使っている洗剤を

混ぜてもいいのですが、

食べこぼしの場合には

台所の食器用洗剤もおすすめです。

食器用洗剤は中性洗剤であることが多く、

中性洗剤は生地を傷めにくく、

色落ちもしづらいうえに、

食器用洗剤は食べ物の油を落とすことに

特化しているため、

食べこぼし汚れにはもってこいの洗剤です。

可能な限り早く処置した方が

汚れ落ちもよくなりますが、

出先で汚してしまってすぐに洗えない!

なんて場合もよくありますよね。

応急処置として、

醤油やケチャップ、ソースなどの

水溶性の汚れの場合は

水で濡らしたティッシュで汚れをつまみ、

汚れを移しとります。

その後乾いたティッシュで軽くつまんで

丁寧に油分を移しとります。

油やチョコレート、生クリームなどの

油溶性の汚れの場合には

乾いたティッシュで軽くつまんで

丁寧に油分を移しとります。

どちらの汚れも

ごしごし拭き取ろうとすると

かえって汚れが広がるため、

注意してください。

水溶性か油溶性かわからない場合は

油溶性の汚れの対応を行いましょう。

番外編!デリケートな衣類のつけ置き

手洗いするウールなどの衣類手洗いのみ可となっているような

デリケートな素材の衣類は

そもそも洗濯機での洗濯ができないため、

つけ置き洗いが基本となってきます。

その際に使用する洗剤は

デリケートな素材にも対応している

『おしゃれ着洗剤』

を使用するようにしましょう。

漂白剤も生地を傷めにくい

酸素系漂白剤を使用しましょう。

しかし、酸素系漂白剤でも

毛や絹の素材のものは

酸素系漂白剤でも使用できない場合があるので、

お洋服の洗濯表示マークの確認に合わせて

洗剤の説明文をよく確認しましょう。

デリケートな素材の衣類は傷みやすいので、

つけ置きする時間もさらに短く、

10分ほどに留めておくとより安心です。

汚れが気になる場合は

もみ洗いはせずに、

軽く上から押す、離すを繰り返す

押し洗いをするようにしましょう。

以上、

つけ置き洗いについてお伝えしてきました。

あわせて読みたい関連記事:

衣類の"つけ置き洗い"の正しい方法は?一晩浸ければキレイになる?

まとめ

お気に入りのお洋服に

目立つ汚れがついてしまったり、

子どもが派手に汚した服を見ると

こんなの本当に落とせるのかな、、

なんて不安になりますよね。

一言につけ置きといっても、

つけ置く水の水温、時間、

使う洗剤、漂白剤、

汚れ別にそれぞれポイントがあります。

お気に入りのお洋服を

少しでも傷ませないためにも

ぜひ正しい方法で

つけ置き洗いを実践してみてください。

生活の知恵

Posted by つーやん