大手銀行の「紙の通帳」有料化?銀行口座で損をしないために!
これまで、銀行口座の「紙の通帳」は無料で
利用できましたが、大手銀行を中心に、
新たに開設された口座で紙の通帳を
利用する場合に、手数料を導入して
有料化する動きが相次いでいます。
例えば、三菱UFJ銀行では、
2022年4月1日以降に新規開設される
普通預金口座で「紙の通帳」を利用すると、
年間550円の手数料がかかるようになりました。
このような手数料が導入される背景には、
2016年からのマイナス金利政策で、
銀行の収益が減り、銀行のコスト負担が
大きくなっていることがあります。
今のところ、手数料有料化より前に
開設された口座には、手数料は
かかりませんが、将来、
どのようになるのかは、わかりません。
紙の通帳の利用手数料は、
どのくらいなのか?
銀行口座を無料で利用するには、
どうすれば良いのか?
「紙の通帳」の手数料はいくらかかるのか?
紙の通帳の利用手数料は、銀行によって違いますが、大手銀行での紙の通帳の利用手数料は、次のようになっています。
①三菱UFJ銀行
・・・年間550円(税込)
2022年4月1日以降に新たに開設された口座が対象です。
ただし、18歳未満または70歳以上の個人は対象外となっています。
②三井住友銀行
・・・年間550円(税込)
2021年4月1日以降に新規開設された普通預金口座が対象です。
ただし、18歳未満または75歳以上の個人は対象外となっています。
③みずほ銀行
・・・通帳発行・繰り越し毎に1,100円(税込)
2021年1月18日以降に新規開設された口座が対象です。
ただし、70歳以上の利用者は対象外となっています。
④りそな銀行
(埼玉りそな銀行含む)・・・無料
ただし、取り引き状況によっては、未利用口座管理手数料がかかる場合があります。
無料で口座を使うには、ウェブ通帳がおすすめ!
現時点で紙の通帳が無料であっても、将来、有料化される可能性があります。
今後も無料で口座を使い続けるためには、ウェブ通帳への切り替えをおすすめします。
ウェブ通帳には、紙の通帳にはないメリットもあります。
<ウェブ通帳のメリット>
①ネット経由で、いつでも取り引きを確認できる
紙の通帳では、記帳しないと取り引き履歴を確認できませんが、ウェブ通帳であれば、いつでも、残高や取り引きを確認できます。
多くの銀行では、専用アプリを用意していますので、スマホがあれば、いつでも、簡単に口座を利用できます。
②通帳の紛失や盗難の可能性がなくなる
紙の通帳は、紛失したり盗難にあったりする危険がありますが、ウェブ通帳では、そのような心配はなくなります。
③手数料などの優遇特典が受けられる場合がある
銀行によっては、ウェブ通帳を利用することで、優遇特典が受けられます。
例えば、三菱UFJ銀行の場合、ATM時間外手数料無料などの特典があります。
特典の詳細については、各銀行のホームページをご覧下さい。
【補足】大手銀行でのウェブ通帳の名称は、
三菱UFJ銀行は「Eco通帳」、三井住友銀行は「Web通帳」、みずほ銀行は「みずほe-口座」、りそな銀行は「TIMO」、となります。
放置口座には口座維持手数料がかかる?
銀行によっては、紙の通帳の手数料とは別に、放置している口座に対して維持手数料が発生する場合があります。
大手銀行での放置口座の維持手数料を調べてみると、次のようになっています。
①三菱UFJ銀行
・・・年間1,320円(税込)
2年以上未利用の普通預金口座で、2021年7月1日以降に開設された口座が対象になります。
②三井住友銀行
・・・年間1,100円(税込)
2年以上入出金のない残高1万円未満の口座で、2021年4月1日以降に開設された口座が対象になります。
③みずほ銀行
・・・口座維持手数料なし
ただし、2021年以降、基準日から1年以上記帳取り引きのない口座は、自動的に、紙の通帳からウェブ通帳の「みずほe-口座」に変更されます。
④りそな銀行
・・・年間1,320円(税込)
2004年から未利用口座管理手数料が導入されています。
対象となるのは、2年以上入出金がなく、通知後も取り引きがない、
残高が1万円未満の口座です。
銀行口座の放置には、
何もメリットがありません。
もし、使用していない口座や、使う可能性のない口座があるようでしたら、早めに解約することをおすすめします。
まとめ
大手銀行を中心に、紙の通帳に手数料をかける動きが加速しています。
今のところ、銀行によっては、手数料のかからないところもありますが、将来、どのようになるのか、わかりません。
あなたが、スマホやパソコンを持っていましたら、新たに口座を開設する場合は、紙の通帳ではなく、ウェブ通帳を選ぶことをおすすめします。
ウェブ通帳では、スマホのアプリを利用して、いつでも、残高や取り引き履歴を確認できます。
また、銀行によっては、口座を放置していると、口座維持手数料が発生する場合があります。
今後、使う可能性のない口座があれば、早めに解約して、無駄な出費をなくすようにしましょう!
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