基礎年金番号通知書に代わり年金手帳廃止!マイナンバー出現で今後は?

2022年4月30日

 

年金手帳と老夫婦イラスト国民年金や厚生年金の加入者には、

「年金手帳」が交付されてきましたが、

2022年4月から「年金手帳」が

廃止されました。

 

これは、

2016年からマイナンバー制度の

運用が始まり、マイナンバーカードを

年金手帳の代わりに利用する

ことになったためです。

 

2022年4月1日以降は、

新たな年金加入者に対しては、

年金手帳の代わりに

「基礎年金番号通知書」

が発行されます。

 

でも、マイナンバーがあるのに、

なぜ「基礎年金番号通知書」を発行する

必要があるのでしょうか?

 

それは、年金の加入記録は、

基礎年金番号で管理されているため、

場合によっては、基礎年金番号で

手続きを行う必要があるからです。

 

年金手帳は、廃止されましたが、

今後も基礎年金番号を確認できる書類として

利用できますので、年金手帳を

持っていましたら捨てないで

大切に保管しておきましょう!

 

この記事では、

年金手帳はなぜ廃止されたのか?

年金手帳の廃止によって、

今後どう変わるのか?

ねんきんネットも含めて、

わかりやすく説明します。

 

基礎年金番号通知書に代わり年金手帳廃止!マイナンバーが活躍する!?

年金手帳を開いて見る男性これまで、年金手帳は国民年金や厚生年金の加入者であることを示すために交付されてきました。

 

年金手帳に書かれている内容で大切なのは、基礎年金番号です。

 

以前は、年金に関する手続きを行うには、基礎年金番号が必要でした。

 

しかし、2018年3月5日からは、基礎年金番号で行なっていた届出や申請がマイナンバーでもできるようになりました。

 

また、マイナポータルから年金記録の照会などもできるようになっています。

 

このように、年金に関する情報がマイナンバーで管理されるようになり、年金手帳の必要性そのものが薄れてしまったのです。

 

そして、2020年6月5日、「年金制度の機能強化のための国民年金法等の一部を改正する法律」が公布され、2022年4月から年金手帳が廃止されることが盛り込まれました。

 

つまり、年金手帳が廃止された理由は、マイナンバーカードの登場です。

 

マイナンバーカードとマイナポータルを使うことで、年金記録の照会や年金に関する手続きをすることができるようになり、年金手帳は不要と判断されて廃止となりました。

 

年金手帳の廃止によって今後どうなる?

年金手帳と基礎年金番号通知書年金に関する情報は、

基礎年金番号を通じて管理されています。

 

2022年4月1日以降は、新たな年金加入者には、年金手帳の代わりに「基礎年金番号通知書」が発行されます。

 

既に年金手帳を持っている年金加入者には、「基礎年金番号通知書」は発行されません。

 

ただし、年金手帳を紛失して再発行を希望する場合などには、「基礎年金番号通知書」の再交付を申請することができます。

 

では、マイナンバーがあるのに、なぜ「基礎年金番号通知書」を発行する必要があるのでしょうか?

 

それは、基礎年金番号でないと手続きできない場合があるためです。

 

日本年金機構のホームページによると、

「年金の手続きではマイナンバーまたは基礎年金番号を利用するが、海外に転出された場合や国民年金保険料の口座振替の申出などではマイナンバーではなく基礎年金番号で手続きを行う」となっています。

 

年金手帳が廃止されることによって、生活に変化が生じるわけではありませんが、年金手帳の掲示が不要となり、手続きが簡単になるなどのメリットが想定されます。

 

ねんきんネットを利用しよう!

パソコンを祖母に教える女性ねんきんネットを利用すると、

年金に関する情報を確認できます。

 

例えば、年金加入記録や将来の年金見込額、ねんきん定期便(電子版)、年金の支払いに関する通知書、などの確認ができます。

 

利用するには、ねんきんネットへの登録が必要です。

 

ねんきんネットへの登録には、

2つの方法があります。

 

ひとつは、マイナポータルから登録(連携)する方法で、

もうひとつは、ねんきんネットのユーザーIDを取得する方法です。

 

①マイナポータルから登録する方法

マイナポータルからねんきんネットを利用するには、マイナンバーカードとメールアドレスが必要となります。

パソコンまたはスマホからマイナポータルにログインして、「年金記録・見込み額を見る(ねんきんネット)」から「ねんきんネット」への連携手続きを行う必要があります。

 

②ねんきんネットのユーザーIDを取得する方法

「ねんきんネット」のユーザーIDを取得するには、基礎年金番号とメールアドレスが必要となります。

また、アクセスキーを持っている場合と、持っていない場合では、登録方法が異なります。

アクセスキーを使用すると、即時にユーザーIDを取得することができます。可能であれば、アクセスキーでの登録をおすすめします。

アクセスキーは、「ねんきん定期便」などに記載されていますが、有効期限(到着後3ヶ月)がありますので、ご注意下さい。

 

 

 

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まとめ

_パソコンを操作する女性年金に関する情報がマイナンバーで管理されるようになり、年金手帳の必要性が薄くなったことから、年金手帳が廃止されました。

2022年4月以降は、新たな年金加入者には、年金手帳の代わりに、「基礎年金番号通知書」が発行されます。

年金手帳の廃止によって、年金に関する手続きが簡単になるメリットも想定されます。

また、年金に関する情報は、ねんきんネットを利用することで簡単に確認することができます。

まだ、ねんきんネットを利用されていないようでしたら、この機会に、ねんきんネットへ登録されることをおすすめします。