【大阪弁の方言一覧】面白い大阪弁を34個厳選して分かりやすく解説
関西に住んで十数年になる私も、
最初は数々の大阪弁に
「えっ!?」
と耳を疑っていましたが、
今ではすっかり分かるようになりました。
慣れてみると便利で使い勝手のいいものもあり、笑えるものもあり。
- 1. 大阪弁一覧①「あの人、シュッとしてかっこえ~なぁ~!」
- 2. 大阪弁一覧②「あのちゃりさらやったし、パチられたんちゃう?」
- 3. 大阪弁一覧③「昨日大根とお揚げさんのたいたん作ってん」
- 4. 大阪弁一覧④「それ、いらわんといてな~」
- 5. 大阪弁一覧⑤「あそこ、モータープールができたんやてなぁ」
- 6. 大阪弁一覧⑥「あ~あ、今年もリレーはどべやったなぁ~」
- 7. 大阪弁一覧⑦「かえりしに、本屋よってこ~や!」
- 8. 大阪弁一覧⑧「寝る前にしこるなっ!」
- 9. 大阪弁一覧⑨「レイコーちょうだい。フレッシュつけといてや!」
- 10. 大阪弁一覧⑩「メンチ切ってんじゃねぇぞ!」
- 11. 大阪弁一覧⑪「あんたっ! ほんまに! いらんことしいやわぁ~」
- 12. 大阪弁一覧⑫「なぁ~、髪の毛、くくってなぁ~」
- 13. 大阪弁一覧⑬「いつもせわしの~て、ほんまに いらちやなぁ」
- 14. 大阪弁一覧⑭「必死のパッチでがんばります!」
- 15. 大阪弁一覧⑮「年の割にはおぼこいなぁ~」
- 16. 大阪弁一覧⑯「この魚、しょっからいなぁ~」
- 17. 大阪弁一覧⑰「山登りはえらいわぁ~」
- 18. 大阪弁一覧⑱「この本、なおしておいてなぁ~」
- 19. 大阪弁一覧⑲「お昼は、すうどんでもええかなぁ~?」
- 20. 大阪弁一覧⑳「あの道な、どんつきまでガーッて行ったら、目の前にあるビルん中あるわっ!」
- 21. 大阪弁一覧㉑「こそばいから、やめてぇ~!」
- 22. 大阪弁一覧㉒「私めばちこできてん、病院行かな~」
- 23. 大阪弁一覧㉓「さらのカッターシャツどこにあるん?」
- 24. 大阪弁一覧㉔「アンタっ! ほんまに、がめついな~…」
- 25. 大阪弁一覧㉕「おとついは、飲みすぎたわ~」
- 26. 大阪弁一覧㉖「冗談やん、かんにんやで~」
- 27. 大阪弁一覧㉗「このバッグ、なんぼしたん?高かったんちゃうん」
- 28. 大阪弁一覧㉘「このつきだし、めっちゃ、美味いやん」
- 29. 大阪弁一覧㉙「あんたなぁ、あかんたれやなぁ~、あんなやつ、いてこましたれ!」
- 30. 大阪弁一覧㉚「まぁ~!あんじょ~!食べるやんで~。かわええなぁ~」
- 31. 大阪弁一覧㉛「なにかと思ったら!? ごっかぶりッ!やん」
- 32. 大阪弁一覧㉜「もう! わやっやっ。どないしよう」
- 33. 大阪弁一覧㉝「今度、うっとこ遊びにきいゃ。ごちそうしたるさかい」
- 34. 大阪弁一覧㉞「へてから、どないしたん?どっかいったん?」
- 35. まとめ
大阪弁一覧①「あの人、シュッとしてかっこえ~なぁ~!」
「シュッとしている」とは、「すらっとしている」「背が高い」「スマート」「スタイリッシュ」など、主にかっこいい男性を形容するときの言葉です。
他にも、仕事ができる人に対してや、長いビルなどにも「シュッとしている」という言葉が使われるように、用法は多岐に渡り、万能な褒め言葉の一つとなっています。
大阪弁一覧②「あのちゃりさらやったし、パチられたんちゃう?」
「さら」というのは大阪弁では「新品」「真新しい」を指します。
「まっさら」の「さら」から来ているので、標準語の人にも分かりやすいかもしれません。
「ぱちる」は「盗む」。「パチンコをする」の略かと思いますよね(そんなの私だけ?)。
同じような表現で「パクる」もありますが、こちらは関西圏以外の人にもなじみが深いですよね。ちなみに、盗まれたものは「パチもん」といいます。ポケモンとは何ら関係はありません。
大阪弁一覧③「昨日大根とお揚げさんのたいたん作ってん」
「お揚げさん」は油揚げのこと。大阪弁では、食べ物に「さん」や「ちゃん」をつけることがあります。
よく知られているのが「飴ちゃん」。
大阪のおばちゃんがよく言っているイメージがありますね。
私も関西に住むようになって、気が付くと「飴ちゃん」と言っています。
「たいたん」は「炊いたん」と表記します。
「炊いたもの」から来ており、ひたひたの出汁や煮汁でコトコト煮込んで、旨味を含ませる調理法です。
「煮物」と少し似ていますが厳密には違います(煮物はたっぷりの出汁や煮汁で煮たもの)。京都のお惣菜でもよく耳にする料理名ですね。
大阪弁一覧④「それ、いらわんといてな~」
「いらう」とは「触る」のこと。
ただし、この「いらう」は肯定系ではあまり使われることがありません。
「触らないで」のように否定形でよく使われます。
「いらう」は、「丁寧に」「やさしく」というよりもやや「雑に」触るというニュアンスが近いですね。
大阪弁一覧⑤「あそこ、モータープールができたんやてなぁ」
電動式のプールでもできたのかと思いきや、そうではありません。
大阪弁では「モータープール」は「駐車場」を指します。
自動車(=モーター)のたまり場(=プール)から来ているようです。
ちなみに、英語圏ではモータープールは全く通用しませんのでご注意を。
大阪弁一覧⑥「あ~あ、今年もリレーはどべやったなぁ~」
「どべ」は「最下位」「びり」のこと。
他にも「べべ」「べべた」「べった」などがあります。
上品な言い方だと「べったこ」になります。
「どべ」の語源は諸説ありますが、「最後」を表す「どん尻」や「どんべ」からの変化だと言われています。
大阪弁一覧⑦「かえりしに、本屋よってこ~や!」
「かえりし」とは「帰りし」と表記し、「帰る時」を表します。
一方、「いきし」は「行きし」で「行く時」。
「いきしに」と変換すると「生き死に」と出てきてしまうのも面白い誤変換ですね。
もともとは「行きしな」「帰りしな」を短縮したもので、「しな」は接尾語で「(~)時」を表しています。
大阪弁一覧⑧「寝る前にしこるなっ!」
年頃の中学生男子が聞いたらニヤニヤしてしまいそうですね。
そうではなく、大阪弁で「しこる」は「騒ぐ」「はしゃぐ」を意味します。
ちなみに、熊本弁にも「しこる」があって、「カッコつける」という意味でつかわれます。
使う場所によっては一歩引かれてしまいかねないきわどい方言ですね。
大阪弁一覧⑨「レイコーちょうだい。フレッシュつけといてや!」
「レイコー」は「冷コー」で「冷たいコーヒー」を略したもの。
「産経新聞」によると、大阪市中心部での街頭調査(2020年)によれば、「レイコー」を知ってて使う人は1割以下。
知って入るけど使わない人が約7割を占めており、死語となってしまっているようですね。
「フレッシュ」は「コーヒー用のミルク」のこと。
これは1970年代にとある大手コーヒーメーカーがコーヒーミルクを「フレッシュ」という名前で販売したところ大ヒットし、それがそのまま馴染んだためと言われています。
食品用ラップを「サランラップ」と言ってしまうのと似ていますね。
大阪弁一覧⑩「メンチ切ってんじゃねぇぞ!」
「え、メンチカツなんか切ってませんけど」なんて答えた日にはぼこぼこにされそうですね。ああ怖い。
「メンチ切る」とは、「睨みつける」の意で、関東では「ガンを飛ばす」とよく言われています。
1980年代頃に、柄の良くない人(いわゆる不良)が因縁をつけるときによく使っていた言葉とされています。
語源としては「面子を切る」の変形とされていますが、詳細は不明のようです。
大阪弁一覧⑪「あんたっ! ほんまに! いらんことしいやわぁ~」
「いらん事しい」とは、「余計なことをする人」「ちょっかいばかりかける人」を指します。
最近では若い人を中心に「いら子」と略して使われているのだとか。「いらんこ」や「いらこ」からの変化形ですね。
大阪弁一覧⑫「なぁ~、髪の毛、くくってなぁ~」
標準語だと「くくる」は紐などで物を縛る、束ねるときに使いますが、大阪弁では、髪を結ぶときにも「髪をくくる」と言います。
大阪弁一覧⑬「いつもせわしの~て、ほんまに いらちやなぁ」
「せわしのーて」は「せわしなくて」。
「忙(せわ)しない」とはせかせかしていること。
「いらち」は「落ち着きがない人」「せっかちなさま」。
もともとは「苛(いら)つ」からきており、「イライラする人」を指すこともあります。
関西人はもともとせっかちと言われていますが、その中でも特に気が短くて落ち着きのない人を「いらち」といいます。
大阪弁一覧⑭「必死のパッチでがんばります!」
「必死のパッチ」とは、「きわめて必死」であることを言います。
自分の頑張りをアピールするときに使われることが多く、単にギャグとして使われることも。
「パッチ」は「股引」のことですが「余裕のヨッチャン」の「ヨッチャン」ように、特に意味はないようです。
大阪弁一覧⑮「年の割にはおぼこいなぁ~」
「おぼこい」とは幼いことや初々しいことを表すときに使います。
外見や言動、しぐさなどを形容することが多く、老若男女問わず使うことができます。
このほかにも、「おぼこい服」=「若々しい服装」、「おぼこ顔」=「童顔」などのように使います。
大阪弁一覧⑯「この魚、しょっからいなぁ~」
さてこの魚、わさびでもつけすぎたのでしょうか。
いえ違います。
「しょっからい」は「塩辛い(しおからい)」からきており、単純に「からい」という場合もあります。
食べている物をみれば、本当にぴりりと「辛い」のかどうか分かりますが、関東の人からすれば「何で魚が辛いの?わさびでもつけたの?」ってなっちゃいますね。
大阪弁一覧⑰「山登りはえらいわぁ~」
山登りする人が偉いことを言いたいわけではありません。
大阪弁の「えらい」は「きつい」「つらい」「疲れる」などを表します。
このほかにも「それはえらいことやな」のように使って「それは大変だ」という意味にもなります。
大阪弁一覧⑱「この本、なおしておいてなぁ~」
「え、どこも破れてないですけど…?」
いえいえ、修理の依頼ではありません。
「なおす」とは「しまう」「片づける」のこと。
これは関東圏の人が聞いたらびっくりしてしまいますよね。
大阪弁一覧⑲「お昼は、すうどんでもええかなぁ~?」
「すうどん」とは、「お酢に入ったうどん」ではありません。
そうではなく、「素うどん」のことで、だし汁をかけた具のないうどんのこと。
関東では「かけうどん」と呼ばれています。
しかし、実際はネギなどの薬味やかまぼこなどが入っていることが多く、「きつねうどん」や「月見うどん」などのように別メニューになっているような具材が入っていないという意味になります。
大阪弁一覧⑳「あの道な、どんつきまでガーッて行ったら、目の前にあるビルん中あるわっ!」
道案内でよく使われる「どんつき」。
この言葉を方言だと知らない関西人も多いそうです。
「どんつき」とは「突き当り」のこと。
言われてみるとなるほど、「ドンっと突き当たったところ」ということなのかな、とイメージが湧くかと思います。
そして「ガーッ」というような擬音語が多いのも大阪弁の特徴です。
大阪弁一覧㉑「こそばいから、やめてぇ~!」
「こそばすん」やめてぇ~な!
これはイメージしやすいかもしれません。
「こそばい」は「くすぐったい」という意味です。
「こそばゆい」という表現に似ていますね。
大阪弁一覧㉒「私めばちこできてん、病院行かな~」
…めばちこ??? ??
漢字に変換するどころか意味が全くわからないですよね。
「めばちこ」は「ものもらい」のことを言います。
大阪だけでなく、関西で広く使われているようです。
大阪弁一覧㉓「さらのカッターシャツどこにあるん?」
「さら」は「新しい」という意味で、
「カッターシャツ」は「ワイシャツ」を意味します。
カッターシャツなんて聞くと、新しいシャツの種類かと思ってしまいますよね。
地域によっては、学生が着るものだけをカッターシャツと表現することもあります。
大阪弁一覧㉔「アンタっ! ほんまに、がめついな~…」
え?かめ?
いやいや、かめじゃなくて「がめ」ついです。
「がめつい」と聞くと、なんとなく卑しいような、欲が強いような感じがしませんか?
「がめつい」=「ケチな」です。
大阪弁一覧㉕「おとついは、飲みすぎたわ~」
「おとつい」=「おととい」=「一昨日」です。
これは時代劇などでも使われたりしているので
聞いたことのあることも多いかもしれません。
大阪弁一覧㉖「冗談やん、かんにんやで~」
「かんにん」もよくテレビで関西人が言ってますよね。
「かんにん」は「ごめん」という意味です。
どちらかといえば古い表現で、
今の若者は「ごめんやけど」なんて表現するようです。
大阪弁一覧㉗「このバッグ、なんぼしたん?高かったんちゃうん」
「なんぼ」は、
ザ・大阪弁~!って感じがしますよね!
知っている方がほとんどではないでしょうか。
「なんぼ」=「いくら」です。
なんぼかまけて~なんて値切りするときにも使います。
大阪弁一覧㉘「このつきだし、めっちゃ、美味いやん」
「つきだし」=「お通し」です。
関東でもお店によってはお通しではなく
つきだしと言うところも
あるかもしれません。
大阪弁一覧㉙「あんたなぁ、あかんたれやなぁ~、あんなやつ、いてこましたれ!」
いきなり関西人に言われたら、
怒られたのかと勘違いしてしまいそうですよね。
あかんたれ?何かのタレなの?
いえいえ、タレではありません。
「あかんたれ」は「弱虫」という意味です。
そして、
「いてこましたれ」=「やっつける」です。
大阪弁一覧㉚「まぁ~!あんじょ~!食べるやんで~。かわええなぁ~」
あんじょーは誉め言葉のような感じですね。
「あんじょー」=「上手に」という意味です。
大阪弁一覧㉛「なにかと思ったら!? ごっかぶりッ!やん」
ごっかぶりはみんな苦手なあの虫のことです。
そう、「ごっかぶり」は「ゴキブリ」です。
ゴキブリよりごっかぶりの方がちょっと強そうですよね。
大阪弁一覧㉜「もう! わやっやっ。どないしよう」
わや? わやや?
まず区切れがどこなのかわかりませんね…。
「わや」で一つの言葉で、
意味は「めちゃくちゃ」です。
わやは青森や北海道などでもよく使われる方言で、
意味は違うので気を付けてくださいね。
大阪弁一覧㉝「今度、うっとこ遊びにきいゃ。ごちそうしたるさかい」
「うっとこ」ってどこでしょう?
遊び場ではありませんよ。
「うっとこ」=「私の家」です。
大阪弁一覧㉞「へてから、どないしたん?どっかいったん?」
へてって、ところから、どこかに行ったの?
いえいえ、違います。
「へてから」=「それから」です。
接続する言葉としてつかうんですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
こうしてみると、なんとなくの雰囲気で「シュッと」「ガーッと」という言葉が使われたり、「パチる」「いきし」「かえりし」など略語が多いなど、大阪の人らしさが表れているように感じますね。
初めて聞く大阪弁があれば、
ぜひ、どういう意味か関西人に
聞いてみてください。
もっと面白い大阪弁に出会えるはず!
怪我し~い なや! リモートでナマってるで~!
通勤もいい運動だった。
満員電車で踏ん張る(痴漢って言われない!)。
身体にスイッチON! してや~。。
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