見た目でイジルいじめが”あだ名”に定着!禁止の学校が増えている理由
各地の小学校で、
先生から「あだ名は禁止!!」を
言い渡される小学生たち。
その理由は、
「あだ名がいじめに直結するのを防ぐ」
ためだといいます。
あだ名をやめるといじめが減るのでしょうか?
昔とは変わった方針について
書いていこうと思います。
フルネームではなく省略した呼び方が親近感があり普通だった!今は「あだ名」のパターンが変化した!
わたし(平成元年生まれ)が小学生の時、もちろんあだ名は存在しました。
その人のあだ名を聞いて、「なるほど」と思うものもあれば
「なぜそんな呼び方を?」というものまで。
しかし、現在小学生の娘に尋ねたところ
なんと「あだ名‥?」と、
その言葉自体知らなかったのです。
当時、一番多かったのは、下の名前や苗字が一緒の場合、
呼ぶ時にややこしいので
あだ名で呼ぶというものだったと思います。
同学年に4、5人同じ名前の人がいることもあり、
確かにみんな名前で呼んでいたら
話が混乱することもあったでしょう。
「◯組のAくん」とか、「◯◯部のAくん」とか
呼び分けできるかもしれませんが
やっぱりあだ名がてっとり早い。
名前が一緒だからという理由で
あだ名呼びされていた人たちの中には、
不満を持っている人はいなさそうでした。
なんなら、先生たちも
あだ名で呼んでいました。
あとは、名前を省略したパターン。
例えば「かなこちゃん」だったら「かな」、
「しょうたろうくん」だったら「しょう」など。
これは、ある程度仲良くなってくると
自然とそうなったりしますよね。
フルネームで呼ぶより、距離が近く
仲良し感があって好感が持てます。
わたし自身もこのパターンで多く呼ばれていましたが
嫌な気がしたことは一度もありません。
だいたい、赤ちゃんの頃って
親や親戚がそう呼びませんか?(笑)
悪意があってこの呼び方をすることは
なかなか無いと思われます。
そして、今ニュースに上がっている
「いじめに繋がるあだ名」のパターンとは
名前や見た目をイジルのは"いじめ"に繋がる
自分が気にしている身体的な特徴を
あだ名にされたり、
名前を変形させマイナスなイメージに
することが今回問題となっているのです。
昔のアニメでは、ブタとゴリラを
合わせたあだ名で呼ぶなど
今考えるとほぼ悪口?
というのもありますね(汗)
もちろんアニメの話ですが、
もし今放送されるとしたら
物議をかもしそうな予感がします。
では、なぜ昔と今では違うのでしょうか?
学校で「あだ名は禁止!!」が注目される理由
平成25年に、
「いじめ防止対策推進法」という法律ができました。
いじめの定義が定められ、教育者の対処法などが示されています。
そこには、いじめを受けた本人が
体または心に苦痛を感じていることが定義だとされています。
つまり、あだ名で言えば
呼んでいた側は「悪気がなかった」と言ったとしても
呼ばれた側が苦痛だと感じれば
いじめだということ。
この法律により、学校では
いじめが起こっているかどうかの観察とともに
それに繋がるものも阻止しようと
意識が高まったのではと予想されます。
ネットの普及が原因か?
さらに、昔と違うのは
インターネットの普及とともに
だんだんと早いうちから
携帯電話やスマートフォンを持つことが
多くなったことでは無いでしょうか?
つまり、殴る蹴るなどの暴力では無いとしても
SNS、ネットの掲示板などで
言葉だけで深く傷つけられてしまう機会が
多くなってしまったのです。
ここは、先生たちも目の届きにくいところ。
なるべく、いじめのきっかけを減らそうと
「あだ名」を全面的に禁止されはじめたのではないかと思います。
また、全員を「さん」付けで呼ぶことにより
ジェンダー尊重の考えもあると思われます。
実際いじめ防止に効果はあるのか?
もし、いじめとまではいかなくても
不快に思う呼び方で呼ばれていた子がいたら
少しほっとする校則かもしれません。
はっきり「その呼び方やめて」と
言える子ばかりではないからです。
ある調査会社が実態についてアンケートを取ると、
いじめ防止に効果は感じないと答えた教師もいたそうです。
また、学校で先生の前では「さん」付けで呼んでも
放課後やSNSではあだ名で呼ぶという生徒も。
あだ名で呼んでほしいと思っている子も当然いるわけで
一概にはなんとも言えないようです。
ただ、残念ながら実際に起きてしまったいじめの報告書では
「屈辱的な呼び方をされた」
という意見も多いとのことですので、
きっとそのような呼び方がなくなっただけで
少しでも楽になった子はいるのではないでしょうか。
まとめ
友達との距離を近づけるため
愛称としてつけられる「あだ名」。
一方で、悪意を持ってなくとも
本人を傷つけてしまうこともあります。
同じ呼び方をされたとしても
嫌だと受け止める子もいれば
笑って受け止める子もいる。
ここ数年では、ジェンダーレスの考え方も出てきており
尊重の意味合いも込められ
全員「さん」付けとなったようです。
様々な時代背景と教育現場の変化で
「あだ名禁止」と校則ができたことが
分かりました。
どんな形であれ、人を傷つけるようなことは
こども達の間では
起こらないで欲しいと願います。
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