新米の定義ってなに?秋になると古米を入れブレンド米の新米も登場!
秋といえば新米がおいしい季節ですね!
みずみずしくて、ツヤツヤしていて、、
新米のご飯と聞くと、
ただ眺めているだけでも
テンション上がりますよね!
そんな新米ですが、
いつからいつまでのお米のことを新米とするか、
定義を知っていますか?
実は秋に収穫されてから
いつ包装されたか?で
新米かそうでないかが決まります。
そして、
お店にはブレンド米も
多く販売されていますよね。
ブレンド米の新米って
古いお米とブレンドしたっていうこと?
新米同士の違うお米の種類を混ぜてるの?
なんて疑問についても調べました!
この記事では
・秋といえば新米!新米の定義ってなに?
・新米と古米は同じお米なのになにが違うの?
・ブレンド米の新米ってどういうこと?
をご紹介していきます。
秋といえば新米!新米の定義ってなに?
食欲の秋に弾みをつける
秋の味覚のひとつに「新米」がありますね!
飲食店でもその季節になると
新米を使用しています!なんて
アピールしているお店もあるほど
新米と聞くと、
とても魅力的に感じるから不思議ですよね。
そんな新米ですが、
いつからいつまでのお米のことを
新米と定義されているのか
あなたは知っていますか?
お店で販売されているお米には
「食品表示法」という法律があり、
この法律の基準を満たしたお米だけが
新米として販売することができます。
具体的な新米の定義ですが、
新米の表示は、食品表示法の規定にある食品表示基準では、
「新米」の用語は、玄米及び精米品質表示基準の規定により、
表示禁止事項に該当し原則として表示できませんが、
例外として
原料玄米が生産された当該年の12月31日までに容器に入れられ、若しくは包装された玄米
原料玄米が生産された当該年の12月31日までに精白され、容器に入れられ、若しくは包装された精米
であれば「新米」と表示できます。
農林水産省「消費者相談-新米の表示の定義を教えてください。また、新米をおいしく炊く方法についても教えてください。」
より引用。
つまり、
収穫=生産されて12月31日までに包装された米が新米です。
「その米が生産された年の
12月31日までに包装されたもの」、
今年2021年でいうと、
2021年に生産、収穫されたお米、
かつ2021年12月31日までに
包装されたお米はすべて
新米として販売できるということです。
最近のお米は玄米や精米、無洗米など
様々なものが販売されていますが、
どれも年内に生産され、年内に包装されたお米は
すべて新米として販売することができます。
食品表示法は消費者庁によって
管理運営されているため、
スーパーなどで販売されている商品は
この法律に則って販売されているので、
この定義さえ覚えていれば
自分でも新米かどうかの
判断ができるようになります。
実は新米に関する定義はもうひとつあります。
日本の米穀取引に関わる
穀物年度の米穀年度に基づいた定義があり、
お米の収穫時期に合わせた年度表示となります。
この年度の区切りは
「11月1日から翌年の10月31日まで」で、
年度表示は終月の属する年とされていてます。
今年2021年でいうと、
2020年秋頃に収穫されたお米で
2020年11月1日~2021年10月31日
の間が2021年度の新米、
2021年11月1日になると古米となります。
なので、新米といっても
実際は1年前のお米になります。
ややこしいですね、、汗
かつてはお米の収穫は11月頃から始められていたため、
11月1日が年度の始めとされていましたが、
現在では収穫時期が早期化して
9月~10月には収穫が終わっており、
沖縄にいたっては6月下旬に
稲刈りが始まる品種もあるほどで、
実情にはそぐわないタイミングでの
年度切り替えとなっています。
しかし、米穀年度はあくまでも
穀物取引上での新米なので、
私たちが一般的にいう新米は
「食品表示法」の
「その米が生産された年の
12月31日までに包装されたもの」
ということですね。
新米と古米は同じお米なのになにが違うの?
新米と古米の区別は
上述の食品表示法による新米ではなく、
米穀年度によって区別されます。
したがって、
収穫後1年以上経ったものが古米とされます。
かつては保管する際に温度管理などが難しく
夏の暑さなどでお米が悪くなってしまうことが
多かったようですが、
現在は収穫された玄米は低温倉庫で
十分に品質管理がされているため、
見た目だけで判断することは
専門家の方でも難しいことがあるというので、
素人目にはより困難かと思います。
では新米と古米なにが違うのか!!というと、
お米の水分量が違います。
新米は収穫して間もないお米なので
水分が豊富ですが、
古米はいくら厳重に品質管理がされていても
一番新しい古米でも
収穫から1年以上経っているものなので、
どうしても新米に比べると
少しずつ水分が減ってしまいます。
しかしこれも見た目だけではわかりません。
そこで古米かどうか見分ける目安になる
簡単な方法があります。
炊く前にお米を触ってみる
炊いたあとのツヤをみる
などで、新米かどうか見分ける
目安になります。
新米は水分量が多いがゆえに、
お米に触ると手にくっつくことが多いです。
古米は水分量が減っているため、
パラパラしているため手につくことは少なく、
さらにお米の酸化が進んでいると
白い粉が手につくこともあります。
新米は水分が多いため見た目にもツヤがあり、
香り、粘り気、ふっくら具合も一番いい状態です。
一方、古米は炊き上がりは
新米に比べて少し硬めで、粘り気も少なくなります。
そうなるとやっぱり古米は古いよくないお米なの?
なんて感じがちですが、
お料理によっては新米の粘り気でべちゃっとしすぎて
古米の方がお料理に合ってておいしい!
なんてことがあります。
お米にこだわっている飲食店では
わざわざ古米を使うお店もあるほどですからね。
新米と古米使い分けていきたいですね♪
ブレンド米の新米ってどういうこと?
最近スーパーなどでブレンド米が売られていることも
珍しくありませんよね。
ブレンド米には
単純に、同じ年に生産された
違う品種がブレンドされているものや
同じ産地銘柄だけど
新米と古米をブレンドしたものや
生産された年も品種も同じだけど
産地が違うものをブレンドしたものなど
一言にブレンド米といっても
たくさんのパターンがあります。
ブレンド米と聞くと粗悪品のイメージがある方も
少なくないと思いますが、
最近のブレンド米はむしろ
様々な品種や産年のお米をブレンドすることで
お米同士のいい部分が相乗効果で
よりおいしくなり、
年間を通して品質の波もなくし、
安定してお米を提供するものに変貌しています。
とはいえど、
ここで気になるのが
ブレンド米の新米って
どうなってるの?ですよね。
とくに古米がブレンドされている場合、
新米として販売できるの?
という点は気になりますよね。
基本的に新米として販売できるものは
包装されているお米の100%が
その年に収穫され、
12月31日までに包装されたお米のみです。
ここに古米が混ざっているものは
新米として販売することはできません。
しかし、お米屋さんなどで
独自に古米とブレンドしているお店もあります。
そのような場合には
新米◯割入りなどとして、
100%新米ではないことを
明示して販売しているところもあります。
そうはいっても
スーパーなどで販売されている商品は
そんな表示はありませんよね。
そういったときはパッケージの裏の
産年、精米(もしくは調製)時期を確認しましょう。
今年2021年の新米でいうと、
その産年が2021(令和3)年産かつ、
精米(もしくは調製)時期が
2021(令和3)年12月31日まで
のものが2021年の新米となります。
また、食品表示基準が
令和2年3月27日から改正され、
精米時期、調製時期が年月日表示に加えて
年月旬(上旬/中旬/下旬)表示も
できるようになりました。
そのため、精米(もしくは調製)時期が
2021(令和3)年12月下旬となっているものも
2021年の新米となります。
新米、古米を目で見て判断することは難しいですが、
パッケージ裏の産年、精米(もしくは調製)時期の確認であれば
本当にそのお米が新米なのかどうか判断することができますね!
以上、新米の定義とは?!についてお伝えしてきました。
私は新米と聞くと11月には終わるようなイメージでしたが、12月31日までに包装されたものは新米なんですね!!
ということは12月に包装されたお米が2月頃に販売されていても新米として販売できるってことですもんね、なにも知らなかったらなにこれ、と思って絶対に避けていました。
でもこれで自分で本当に新米かどうか
確認する術を知れたので、
自分でしっかり確かめて購入できますね!
今年もおいしい新米が楽しみです♪
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