宇宙天気予報で対策する太陽フレアからの影響とは?携帯不通や停電も
2022年6月21日、
総務省が「宇宙天気予報」の観測や
発信強化するとの報告書をまとめました。
宇宙天気とは、太陽活動により
起こる現象のことをいいます。
宇宙天気により地球の磁気が乱れると、私たちの生活においてではこのようなことが起こる可能性があります。
✅通信障害や人工衛星の誤動作を招く
✅地上の送電網への影響から
停電などが起こる
実は過去に宇宙天気による影響を
すでに受けています。
また2025年には
大規模な宇宙フレアの悪影響が起こる
可能性があると言われています。
コチラの記事では、
宇宙天気予報・
それに関係する太陽フレアの
影響について
分かりやすく解説します。
この記事を読むと、
宇宙天気と2025年の予測、
国の対策が分かりますよ。
宇宙天気予報から何が分かる?太陽フレアの私たちへの影響とは?
◇そもそも宇宙天気予報とは?
宇宙天気予報とは、
宇宙環境の変化を予想することです。
宇宙天気とは、とても簡単に言うと太陽から
受ける自然現象のことを呼びます。
太陽は、
核融合を
起こして
燃えています。
普段地球は、
自身の持つ「大気」と「磁場」と
で有害物質から自身を守っています。
そのため影響から被害を防ぐ対策をたてるために宇宙天気予報が必要なのです。
◇宇宙天気や太陽フレアの影響は過去、いつ何があった?
今まで実際に、太陽フレアの影響でカナダ・北欧で大停電が起きたり日本の衛星が故障したりしています。
過去200年以内に起きた
大きな影響は次のようなものです。
✅1859年9月にキャリントンイベントと呼ばれる巨大太陽嵐が起こる電信オフィスが発火し、非常に明るいオーロラが発生したのが有名です。
ヨーロッパおよび北アメリカ全土の電報システムが停止もしました。
✅1921年、1960年に小規模な太陽嵐が発生し、世界中で電波障害が起こる
✅1989年3月 アメリカニュージャージー州やカナダの発電所に障害が発生
宇宙天気予報では2025年が危ない!太陽フレアの影響が大
太陽フレアの大きな影響は100年に1回かそれ以下の頻度で起こると予想されています。
太陽は11年おきに活動が活発化されていると予測されており、次のピークは2025年ごろだといわれています。
通信や電力網といったインフラに影響を及ぼしかねないので、対策が必要です。
◇太陽フレアにより起こりうる悪影響はどんなもの?
✅送電施設のトラブル
✅衛星障害
✅宇宙飛行士などの被ばく
✅無線などの短波通信の障害
✅カーナビや農業・建設機械の自動操縦などのGPS測位のズレ
現在、電子機器技術や衛星利用が急速に発展しており、前回の太陽フレアよりも大規模な被害が出るのではないかと危惧されています。
宇宙天気予報で太陽フレア影響からの備えができる?
◇宇宙天気予報で影響の出やすい日が予想できる
唯一宇宙天気予報を配信しているのは国立研究開発法人 情報通信研究機構(NICT)です。
毎日午後3時にウェブサイトで配信されており、誰でも見ることができます。
NICTの宇宙天気予報について分かりやすい映像があるのでご紹介します。
宇宙天気予報は国や企業ですでに使われ始めています。
◇予報することで備えができる
太陽が活発化している時には、恐れられている被害に対して次のような対策で被害を抑えられると考えられます。
宇宙空間で被爆の恐れ
宇宙ステーションでは船外活動は禁止
通信の乱れや乗客乗員の被ばくのおそれ
極域を通る航空機の航路変更
衛生測位システムの乱れ
自動操縦機の使用を控える
◇総務省が出した「宇宙天気予報」観測や発信強化の報告書について
2022年6月21日、総務省は「宇宙天気」による被害想定の報告書をまとめました。
また、対策を講じていない電力設備では広域停電が発生し、インフラへの影響も懸念されています。
そこで国は、
✅宇宙天気予報や警報を導入する
✅「宇宙天気予報士」という
民間資格をつくることを促す
✅通信などの分野では影響を
受けやすい周波数を避け、
有線通信などの代替手段を確保する
などを提言しています。
まとめ:宇宙天気予報は、現在の私たちの生活には必要なものです。
✅宇宙天気とは「太陽フレア」と呼ばれる太陽表面の爆発現象より引き起こされる現象である。
✅「太陽フレア」の影響により磁場が乱れ、過去に大規模停電・衛星の故障・電波障害・電信オフィスの発火などが起きている。
✅2025年に太陽が活発化すると予測されており、影響が懸念されている。
✅宇宙天気予報は「国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)」が毎日WEB上で配信しており、誰でも見ることができる。
✅2022年6月に総務省が宇宙天気予報についての提言をまとめた。
宇宙天気に関心を持ち、
いざ大きな太陽フレアが起こった時にも
慌てず対策できるようにしておきましょう。
参考資料:
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