車の消えないライトが増加!オートライト機能の義務化は何故された?

 

車のヘッドライト最近、

昼間でもヘッドライトを

点灯している車を

よく見かけるようになりました。

 

これは、保安基準の改正により、

デイタイムランニングライト(※)

昼間走行灯として

正式に認められたことや、

新車に対してオートライト

機能の搭載が義務化

されたことが背景にあります。

(※)デイタイムランニングライトとは、ヘッドライトに内蔵されるか別ユニットとして装着され、昼間の走行中に常時点灯することで、歩行者や自転車、他車からの視認性を高めることを目的としています。

オートライトの義務化により、

義務化以降に販売された車では、

ヘッドライトが自動で点灯すると

走行中は手動による消灯が

できなくなりました。

 

このことが、

消したくても

消せない

消えないライト

増加したことに

関係している

と思われます。

 

この記事では、

オートライトとは、

どのようなものか、

どうすればライトを

消すことができるのか、

オートライトはなぜ義務化されたのか、

などについてわかりやすく説明します。

 

車のオートライトとはどういうもの?

ヘッドライトを点灯して夜間走行する車

(1)車のオートライトとは?

車のオートライトとは、ダッシュボードなどに取り付けられた照度センサーで車外の明るさを検知して、明るさに応じてヘッドライトやスモールライトなどの点灯と消灯を自動で行う機能のことです。

 

オートライトの義務化以前においても、上位車種などでは、オートライトが搭載されていましたが、当時は明確な基準がなかったため、自動車メーカー毎に独自の基準を設定していました。

 

義務化以前と義務化以後での最大の違いは、義務化以前は、オートライトの搭載は任意でしたが、義務化以後は車両の価格やグレードなどには関係なく、全ての新車でオートライトの搭載が必須となり、搭載しない車は販売できなくなったことです。

 

(2)保安基準の改正概要

オートライトの義務化に関して、2016年10月に改正された新保安基準の概要をまとめると、次のようになります。

 

すれ違い用前照灯(ロービーム)は、周囲の明るさに応じて、自動的に点灯及び消灯する機能を有さなければならない(※)

また、自動点灯に関わる機能については、手動による解除ができないものでなければならない。

(※)走行用前照灯または前部霧灯を点灯している場合、及び自動車が駐停車状態にある場合を除く。

 

尚、走行用前照灯とはハイビームのことで、前部霧灯とはフォグランプを指します。保安基準では、ロービームは前方40m、ハイビームは前方100mを照らすことができなければならないと規定されています。

周囲の明るさと点灯/消灯するまでの時間は

そして、周囲の明るさと点灯/消灯するまでの時間については、以下のように規定されています。

【1,000ルクス未満(※)

2秒以内に自動点灯

 

【1,000ルクス~7,000ルクス】
自動車メーカーにて定める

 

【7,000ルクス越え】
5秒以上300秒(5分)以内に自動消灯

 

(※)参考までに、1,000ルクスとは、薄暗くなる手前くらいの明るさであり、歩行者からは車の存在が認識しにくくなる明るさと言われています。

 

(3)ライトが消えない?

オートライトで問題となるのは、手動による解除ができないため、ライトを自由に消せない点です。

 

義務化以前の車では、ライトスイッチに消灯専用の位置がありましたので、ライトを消そうと思えば、すぐに消すことができました。

 

ところが、オートライト搭載車では、ライトスイッチから消灯専用の位置がなくなり、走行中は手動での解除ができなくなったのです。

 

例えば、日陰を走行した際などで、ヘッドライトが点灯したとしても、走行中は自動消灯しかできないため、ヘッドライトを消したいけれども消せないという状態が起こりえます。

 

また、停車してライトスイッチを操作すれば、ヘッドライトやスモールライトを消すことは可能なのですが、使い方を知らなければ、ライトを消すことができません。

 

(4)オートライトの使い方(消し方)

では、実際の車において、オートライトの使い方(消し方)は、どうすればよいのでしょうか?

 

ここでは、具体例として、トヨタ自動車のヤリスなどで採用されているライトスイッチを対象にして説明します。

 

オートライトの義務化以前は、消灯専用の位置があって、ライトスイッチを消灯位置に回して固定することで、簡単に、点灯しているライトを消すことができました。

 

それに対して、オートライト義務化以後のライトスイッチでは、通常は「AUTO」の位置になっています。

 

「AUTO」をはさんで、上側に「ヘッドライト点灯」、下側には、「スモール点灯/OFF」(※)がありますが、「スモール点灯/OFF」の位置へライトスイッチを回しても、手を離すと、すぐに「AUTO」の位置に戻ります。

 

「ヘッドライト点灯」

 ↑(手動)↓

 

「AUTO」

 ↓(手動)↑(AUTOへ自動で戻る)

 

「スモール点灯/OFF」

走行中、「AUTO」でヘッドライトが自動点灯している場合は、「スモール点灯/OFF」位置にスイッチを回しても、ヘッドライトは消えません。これは、手動での解除をできなくしているためです。

 

ただし、停車することで、ヘッドライトを消すことは可能です。

停車した後、「スモール点灯/OFF」位置へライトスイッチを回すと、ヘッドライトが消えます。この後、ライトスイッチから手を離すと、すぐに「AUTO」位置へ戻りますが、ライトは消灯したままです。

 

この方法で、ヘッドライトは消すことができますが、スモールライトは消えません。では、スモールライトを消すには、どうすればよいのでしょうか?

 

それは、停車中にライトスイッチを回して「スモール点灯/OFF」の位置で1秒以上保持することで、スモールライトを消すことができます。ライトスイッチから手を離すと、すぐに「AUTO」の位置へ戻りますが、停車中は消灯状態を保持します。

 

ただし、車を発進させると消灯が解除されてオートライトが動作しますので、周囲が暗い場合は、再び自動で点灯します。

 

 

車のオートライトの義務化は何故された?

ライトを点灯して信号待ちしている車警察庁の調査によると、交通事故が多い時間帯として、日没時と重なる17時台から19時台の発生確率が高いとされています。また、薄暮時は昼間と比べて、自動車と歩行者の事故が4倍にもなると言われています。

 

これは、市街地などでは、街灯や店舗などの照明で周囲が明るく見えるため、ヘッドライトの点灯をうっかり忘れてしまうと、車の存在が歩行者に気付かれにくくなることが要因のひとつにあります。

 

そこで、国土交通省は、2016年10月に道路運送車両の保安基準を改正し、2020年4月以降に発売される新型車に対して、オートライト機能の搭載を義務化しました。

また、継続生産車については、2021年10月以降からの搭載を義務化しました。

 

従って、現在、販売されている新車には、オートライト機能が搭載されています。ただし、定員11名以上のバスや総重量3.5トン越えのトラックについては、新型車が2021年4月、継続生産車は2023年10月からの義務化となっています。

 

尚、義務化より前に販売された車に対しては、オートライトの義務は適用されません。

よって、当面(10年程度?)は、オートライトを搭載した車と搭載しない車が混在することになります。

 

 

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まとめ

ヘッドライトを点灯して歩行者が渡るのを待つ車オートライトの義務化により、薄暮時のヘッドライト点灯忘れがなくなることで歩行者が車の接近に気づきやすくなり、交通事故の減少が期待されます。

 

ただし、オートライトは、昼間でも意図しない時に自動点灯することもあります。一旦点灯すると走行中は手動では解除できないため、困惑することも考えられます。

 

これから、新車の購入を考えているようでしたら、オートライトが義務化されていることを記憶にとどめて、オートライトの使い方や消し方など、自動車メーカーや車種などでの違いもありますので、事前に販売店などに確認されることをおすすめします。