SDGsの意味と17の目標とは?取り組みをわかりやすく解説!

2022年11月22日

 

SDGsのロゴと子供たちSDGs、最近、TV番組などでも取り上げられる機会が増えてきていますので、SDGsという言葉をご存じの方も多いのではないでしょうか。

 

2015年9月、ニューヨークで「国連持続可能な開発サミット」が開催され、ここで、「我々の世界を変革する:持続可能な開発のための2030アジェンダ」が採択されました。

その中の「持続可能な開発目標」のことをSDGsと呼んでいます。

 

この記事では、

SDGsとはどういう意味なのか、

SDGsの17の目標とはどういうものか、

また、具体的な取り組みなどについて、

わかりやすく説明します。

 

SDGsとはどのような意味?

SDGs 地球と麦わら帽子

「SDGs」とは、「Sustainable Development Goals」の略で、「エス・デー・ジーズ」と読みます。

 

Sustainable=持続可能な、

Development=開発、

Goals=目標なので、

日本語に訳すると

「持続可能な開発目標」

という意味になります。

「持続可能」とは、

地球環境や資源が守られ、

今の状態が持続できることです。

「開発」とは、

すべての人が自分の能力を

十分に発揮しながら満足して

暮らせることを意味します。

 

SDGsは、

基本理念として、

「誰ひとり取り残さない」を掲げています。

 

地球上では、経済活動や生活のため、意図せず、様々な犠牲が生じています。もし、何も手を打たず、そのような状態を続けていけば、何れ、社会も地球も持続できなくなります。そのため、SDGsは、何かの犠牲を伴わないことを大前提としています。

 

尚、SDGsが策定される以前の15年間、世界は、MDGs(Millennium Development Goals)ミレニアム開発目標に取り組んできました。

 

MDGsは開発途上国を対象として8つの目標が設定されていました。SDGsはMDGsの後継となるもので、途上国だけでなく、先進国を含む全ての国が対象となっています。

 

SDGsの17の目標とは?

手のひらの中にある地球SDGsには、17の目標が掲げられています。

また、それぞれの目標に対して、より具体的な目標である169のターゲットが定められています。

SDGsで掲げられている17の目標は、以下になります。

 

1.貧困をなくそう

2.飢餓をゼロに

3.すべての人に健康と福祉を

4.質の高い教育をみんなに

5.ジェンダー平等を実現しよう

6.安全な水とトイレを世界中に

7.エネルギーをみんなに、そしてクリーンに

8.働きがいも経済成長も

9.産業と技術革新の基盤をつくろう

10.人や国の不平等をなくそう

11.住み続けられるまちづくりを

12.つくる責任つかう責任

13.気候変動に具体的な対策を

14.海の豊かさを守ろう

15.陸の豊かさも守ろう

16.平和と公正をすべての人に

17.パートナーシップで目標を達成しよう

 

尚、上記17の目標は5つのキーワードで分類することができます。

【People(人間)】・・・目標1~6

【Prosperity(豊かさ)】・・・7~11

【Planet(地球)】・・・12~15

【Peace(平和)】・・・16

【Partnership(パートナーシップ)】・・・17

 

地球から 貧困をなくそう!!

また、これら17の目標の中で、最も根源的な目標は、「1.貧困をなくそう」であろうと思います。

 

端的に言えば、目標2~6は「1.貧困をなくそう」に包含され、他の目標の多くも、これから派生または関連する目標と言えるのではないでしょうか。

この根源的目標「1.貧困をなくそう」は「あらゆる場所のあらゆる形態の貧困を終わらせる」のテーマのもとに7つのターゲットで構成されています。

ここで、SDGsが定義する貧困とは、国際貧困ラインである1日1.9ドル以下(※)で生活している人のことです。

2015年10月、世界銀行は貧困の基準を1日1.9ドル以下の収入と設定しました。2015年10月以前は1日1.25ドルでした。

世界銀行のデータによると、2015年における世界の貧困率は、約10%で、およそ7憶3600万人が該当するとしています。

 

また、貧困は、発展途上国だけの問題ではありません。

 

実際には先進国でも、多くの子供たちが貧困の中で暮らしているのです。

 

「貧困をなくそう」への取り組みは?

目標1貧困をなくそう。の文字と家族のイイラスト SDGsの各目標におけるターゲットは、全部で169ありますが、ここでは、最も根源的な目標である「1.貧困をなくそう」に関するターゲット、取り組みについて説明します。

 

貧困とは、経済的なことだけではなく、教育や仕事、食料、安全な水、病院、住居などの必要な物やサービスがない、または受けられないこと、なども含まれます。

 

(1)「1.貧困をなくそう」のターゲット

「貧困をなくそう」を構成する

ターゲットは以下の7つです。

💖日本ユニセフ協会

SDGs CLUBのHPから引用💖

貧困をなくす7つのターゲット

[1-1]  のターゲット

2030年までに、世界中で「極度に貧しい」暮らしをしている人をなくす。

 

[1-2]  のターゲット

2030年までに、それぞれの国の基準でいろいろな面で「貧しい」とされる男性、女性、子どもの割合を少なくとも半分減らす。

 

[1-3]  のターゲット

それぞれの国で、人びとの生活を守るためのきちんとした仕組みづくりや対策をおこない、2030年までに、貧しい人や特に弱い立場にいる人たちが十分に守られるようにする。

 

[1-4]  のターゲット

2030年までに、貧しい人たちや特に弱い立場にいる人たちをはじめとしたすべての人が、平等に、生活に欠かせない基礎的サービスを使えて、土地や財産の所有や利用ができて、新しい技術や金融サービスなどを使えるようにする。

 

[1-5]  のターゲット

2030年までに、貧しい人たちや特に弱い立場の人たちが、自然災害や経済ショックなどの被害にあうことをなるべく減らし、被害にあっても生活をたて直せるような力をつける。

 

[1-a]  のターゲット

開発途上国、特に最も開発が遅れている国で、「貧しさ」をなくすための計画や政策を実行していけるよう、いろいろな方法で資金をたくさん集める。

 

[1-b]  のターゲット

それぞれの国や世界で、貧しい人たちのことや男女の違いなどをよく考えて政策をつくり、「貧しさ」をなくすためのとりくみにもっと資金などを増やして取り組めるようにする。

 

(2)貧困をなくすための取り組みについて

貧困をなくすための取り組みには、様々な活動がありますが、多くの国で取り入れているのが、所得格差をなくす活動です。

日本でも政府や自治体、NPOなどが活動をしており、例えば、政府では、児童扶養手当や母子父子寡婦福祉資金の貸し付けなども貧困問題に対しての取り組みです。

また、自治体では、子どもを見守りする居場所を作っていたり、NPOではキャリアアップ支援を行ったりしています。

世界の貧困が少しでも減るように、身近でできることから始めてみてはいかがでしょうか?

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まとめ

世界地図と人々SDGsには、17の目標と169のターゲットがあります。

 

国連では、2015年から2030年までの15年間で、これら

全ての目標の達成を目指していますが、課題も多くあります。

 

SDGsの17の目標とターゲットには多くの項目があり、

理解するだけでも大変ですが、まずは、SDGsとは何か?

を知るところから始めましょう。

 

SDGsってなんだろう?👉