日本のSDGs達成度は?2022年ランキングはどうなっているの?

2022年11月28日

 

SDGsと子供たち2022年6月、

Sustainable Development

Report 2022

(持続可能な開発レポート2022)が

発表され、

国別のSDGsスコア

ランキング

公表されています。

 

新型コロナの世界的な流行により、世界経済が混乱し、世界全体でみると、2015年から上昇傾向にあったスコアが2021年・2022年は減少傾向へと変わってきています。

 

では、

日本のSDGs達成状況は

どうなっているのでしょうか?

この記事では、

日本のSDGs達成状況と課題、

ランキングなどについて、

わかりやすく説明します。

 

日本のSDGs達成度は?

世界地図と人々「持続可能な開発レポート2022」では、SDGsの17の目標ごとに「達成済み」、「課題が残っている」、「重要な課題がある」、「深刻な課題がある」の4段階で評価をしています。

 

(1)日本における各目標の達成状況

<達成済み>

目標を達成しているのは、以下の3つです。

目標4「質の高い教育をみんなに」

目標9「産業と技術革新の基礎をつくろう」

目標16「平和と公正をすべての人に」

 

<課題が残っている>

課題が残っているのは、以下の5つです。

目標1「貧困をなくそう」

目標3「すべての人に健康と福祉を」

目標6「安全な水とトイレを世界中に」

目標8「働きがいも経済成長も」

目標11「住み続けられるまちづくりを」

 

<重要な課題がある>

重要な課題があるとされたのは、以下の3つです。

目標2「飢餓をゼロに」

目標7「エネルギーをみんなにそしてクリーンに」

目標10「人や国の不平等をなくそう」

 

<深刻な課題がある>

深刻な課題があるとされたのは、以下の6つです。

目標5「ジェンダー平等を実現しよう」

目標12「つくる責任つかう責任」

目標13「気候変動に具体的な対策を」

目標14「海の豊かさを守ろう」

目標15「陸の豊かさも守ろう」

目標17「パートナーシップで目標を達成しよう」

 

(2)深刻な課題について

2021年の「深刻な課題」とされた目標は5つでしたが、2022年は、新たに目標12「つくる責任つかう責任」のランクが「深刻な課題」に引き下げられました。

では、深刻な課題があるとされる6つの目標について、見ていきましょう。

<目標5「ジェンダー平等を実現しよう」>

目標5は、5つの指標で評価されています。

このうち、特に深刻な課題があると評価されたのが、「国会における女性議員の割合」です。

 

2022年7月に世界経済フォーラムが発表した「世界男女格差報告書」によると、日本のジェンダーギャップ指数は146ヵ国中116位でした。

なかでも、政治分野における女性活躍の項目においては、146ヵ国中139位という驚くほど低い順位となっています。

 

日本政府は、女性の活躍推進のための開発戦略として、以下の3つの基本原則を策定し、ジェンダー問題の解決に取り組んでいます。

①女性と女児の権利の尊重・

 脆弱な状況の改善

②女性の能力発揮のための基盤の整備

③政治、経済、公共分野への女性の参画と

 リーダーシップ向上

 

日本における女性議員の数は増加傾向にはありますが、2022年8月時点での女性議員の割合は、衆議院9.9%(46名)、参議院25.8%(64名)とまだまだ低い状況にあります。

 

<目標12「つくる責任つかう責任」>

目標12は、7つの指標で評価されていますが、特に深刻であるとされるのは、「電子ごみの廃棄量」と「プラスチックごみの輸出量」の2つです。

 

日本の電子機器の廃棄量は、2020年時点で年間約257万トンで世界4位の多さです。

 

また、日本は世界でも有数の廃プラスチック輸出国であり、財務省の発表によると、2020年の廃プラスチックの輸出量は、前年比8.6%減の82万1,000トンでした。

 

日本の廃プラスチック輸出量は、2014年(167万トン)から7年連続の減少となっていますが、改善すべき点は多くあります。

 

<目標13「気候変動に具体的な対策を」>

目標13は、4つの指標で評価されています。

 

地球温暖化に影響するCO2(二酸化炭素)の日本の排出量は、2021年時点で約10憶5370トン、世界5位となっています。

 

ちなみに、CO2排出量の上位10ヵ国は以下の国々です。

1位:中国、2位:米国、3位:インド、

4位:ロシア、5位:日本、6位:イラン、

7位:ドイツ、8位:韓国、

9位:サウジアラビア、

10位:インドネシア

 

日本では2030年度に向けて温室効果ガスの排出削減目標を2013年比で-46%としていますが、更に-50%を達成すべく、持続的な取り組みを宣言しています。

 

<目標14「海の豊かさを守ろう」>

目標14は、6つの指標で評価されています。

なかでも、特に深刻な課題とされているのが、海の環境に様々な影響を及ぼしている海洋ごみの問題です。

 

日本の海岸には多くの海洋ごみが漂着していますが、最も影響が大きいのは、プラスチックごみです。

 

プラスチックごみは、海の生物や海鳥に大きな影響を及ぼし、多くの生物の死傷例が報告されています。

 

<目標15「陸の豊かさも守ろう」>

目標15は、5つの指標で評価されています。

2022年の報告では、「恒久的な森林伐採」に関する指標以外は、何れの指標も低評価となっています。

 

<目標17「パートナーシップで目標を達成しよう」>

目標17は、7つの指標により評価されています。

 

先進国の多くは、開発途上国に対するODAをGNI比0.7%にするという目標を立てていますが、日本のODAのGNI比は、2020年は0.31%(確定値)で、DACメンバー29ヵ国中13位、2021年は0.34%(暫定値)で12位となっています。

(注)ODA=政府開発援助、GNI=国民総所得、DAC=OECD開発援助委員会

日本の2022年達成度ランキングは?

世界の国旗SDSN(持続可能な開発ソリューション・ネットワーク)が発表した2022年SDGs達成度ランキングでは、日本は、163ヵ国中19位で、前年の18位(165ヵ国)から1ランク下がりました。

 

2022年の1位はフィンランドで、2年連続トップでした。

達成度ランキング上位20ヵ国は以下のようになっています。

 

<2022年版SDGs達成度ランキング>

1位:フィンランド、2位:デンマーク、

3位:スウェーデン、4位:ノルウェー、

5位:オーストリア、6位:ドイツ、

7位:フランス、8位:スイス、

9位:アイルランド、10位:エストニア、

11位:英国、12位:ポーランド、

13位:チェコ、14位:ラトビア、

15位:スロべニア、16位:スペイン、

17位:オランダ、18位:ベルギー、

19位:日本、20位:ポルトガル

 

報告書によると、世界平均のSDGs達成度は2020年~2021年の2年連続で微減しています。

 

これは、新型コロナウィルスの流行が影響しているほか、ロシアのウクライナ侵攻による食料やエネルギー価格の高騰などの影響と思われます。

 

日本の順位は、2017年の11位をピークに低下傾向にあり、3年連続でランクを下げています。

 

2016年:18位、2017年:11位、

2018年:15位、2019年:15位、

2020年:17位、2021年:18位、

2022年:19位

 

ただし、日本はアジアではトップで、韓国は27位、中国は56位でした。

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まとめ

地球儀を持つ手日本の2022年SDGs達成度ランキングは、163ヵ国中19位で、前年2021年版の18位(165ヵ国)から1ランク下がりました。

 

日本は、「深刻な課題」が多くあることがランクを落としている要因と考えられます。

 

また、SDGsの認知度が低いことも懸念されます。

 

まずは、SDGsとはどういうものなのかを理解しながら、身近でできることから少しづつ協力していきましょう。